2025年12月17日(水)看護師クイズ 解答

概要 ジギタリス内服中の心不全患者で、低カリウム血症があると最も注意すべきのはどれか?

A.利尿効果の低下
B.ジギタリス中毒の発症
C.血圧上昇
D.浮腫の改善
回答

B.ジギタリス中毒の発症

解説

【解説】

ジギタリス(ジゴキシンなど)は、
Na⁺/K⁺-ATPase を阻害して心筋収縮力を高める薬剤です。

低カリウム血症(低K)があると、カリウムと競合する部位が減少するため、
ジギタリスが過剰に作用しやすくなり、血中濃度が正常でも中毒症状が出現します。

【低K+ジギタリスで起こること】

  • 心室性期外収縮

  • 心房頻拍+房室ブロック

  • 心室頻拍・心室細動

  • 悪心・嘔吐

  • 食欲不振

  • 霧視・黄視(色覚異常)

不整脈が最も危険な合併症です。

【なぜ心不全患者で起こりやすい?】

  • ループ利尿薬使用 → K喪失

  • 食事摂取低下

  • 腎機能変動

  • 高齢者が多い

  • Mg低下を合併しやすい(中毒リスク↑)

【臨床での重要ポイント】

  • K値が低いほど中毒リスクは高まる

  • 血中ジゴキシン濃度が「治療域」でも安心できない

  • 低K+低Mgは特に危険

  • 不整脈出現時はジギタリス中止を含め緊急対応が必要

【看護師への説明ポイント】

「ジギタリス使用中はK値が命」
 → 低Kは最大の危険因子。

動悸・吐き気・見え方の異常は要注意
 → 中毒の初期症状。

利尿薬+ジギタリスの併用は要観察
 → 採血・心電図を定期確認。

患者説明例
「カリウムが下がると、この薬は効きすぎて危険になります。
 体調変化があればすぐ教えてください。」

【引用・エビデンス】

  1. AHA/ACC/HFSA 2022 Heart Failure Guideline
     (ジギタリス使用時の電解質管理)

  2. ESC 2021 Heart Failure Guideline
     (低K・低Mgとジギタリス中毒リスク)

  3. Surawicz B. Electrolytes and the ECG. Circulation.
     (低Kによる不整脈・ジギタリス感受性)

  4. UpToDate: Digoxin toxicity
     (低Kが中毒を助長する機序)

参考文献を中心に当スタッフが作成

概要 ジギタリス内服中の心不全患者で、低カリウム血症があると最も注意すべきのはどれか?

A.利尿効果の低下
B.ジギタリス中毒の発症
C.血圧上昇
D.浮腫の改善
回答

B.ジギタリス中毒の発症

解説

【解説】

ジギタリス(ジゴキシンなど)は、
Na⁺/K⁺-ATPase を阻害して心筋収縮力を高める薬剤です。

低カリウム血症(低K)があると、カリウムと競合する部位が減少するため、
ジギタリスが過剰に作用しやすくなり、血中濃度が正常でも中毒症状が出現します。

【低K+ジギタリスで起こること】

  • 心室性期外収縮

  • 心房頻拍+房室ブロック

  • 心室頻拍・心室細動

  • 悪心・嘔吐

  • 食欲不振

  • 霧視・黄視(色覚異常)

不整脈が最も危険な合併症です。

【なぜ心不全患者で起こりやすい?】

  • ループ利尿薬使用 → K喪失

  • 食事摂取低下

  • 腎機能変動

  • 高齢者が多い

  • Mg低下を合併しやすい(中毒リスク↑)

【臨床での重要ポイント】

  • K値が低いほど中毒リスクは高まる

  • 血中ジゴキシン濃度が「治療域」でも安心できない

  • 低K+低Mgは特に危険

  • 不整脈出現時はジギタリス中止を含め緊急対応が必要

【看護師への説明ポイント】

「ジギタリス使用中はK値が命」
 → 低Kは最大の危険因子。

動悸・吐き気・見え方の異常は要注意
 → 中毒の初期症状。

利尿薬+ジギタリスの併用は要観察
 → 採血・心電図を定期確認。

患者説明例
「カリウムが下がると、この薬は効きすぎて危険になります。
 体調変化があればすぐ教えてください。」

【引用・エビデンス】

  1. AHA/ACC/HFSA 2022 Heart Failure Guideline
     (ジギタリス使用時の電解質管理)

  2. ESC 2021 Heart Failure Guideline
     (低K・低Mgとジギタリス中毒リスク)

  3. Surawicz B. Electrolytes and the ECG. Circulation.
     (低Kによる不整脈・ジギタリス感受性)

  4. UpToDate: Digoxin toxicity
     (低Kが中毒を助長する機序)

参考文献を中心に当スタッフが作成