2025年11月18日(火)看護師クイズ 解答

概要 慢性心不全でβ遮断薬を使用する際に最も重要なのはどれか。
A. 急性増悪時に開始する
B. 徐々に増量しながら投与する
C. 一度で目標量まで投与する
D. 血圧が低下しても中止しない
回答

B. 徐々に増量しながら投与する

解説

① β遮断薬の基本作用

β遮断薬(カルベジロール・ビソプロロール・メトプロロールなど)は、
交感神経過剰を抑え、心拍数・酸素消費を減らし、心筋リモデリングを改善します。
長期的には死亡率・再入院率を減少させる“予後改善薬”です。


② 投与の鉄則:「少量からゆっくり増やす

  • 開始は急性期(うっ血・低血圧・頻脈時)ではなく、安定期に

  • 最小量から開始→2〜4週間ごとに倍量へ漸増

  • 例:カルベジロールなら 1.25mg 1日2回 → 目標10〜20mg/日

  • 増量中は心拍数・血圧・浮腫・体重を細かく観察。

  • 患者教育:「途中で中止・増量自己判断は厳禁」。


③ 急性期には危険

  • β遮断薬は陰性変力・陰性変時作用を持つため、
    急性増悪(肺水腫・ショック・うっ血期)では心拍出量を下げて悪化させます。

  • うっ血が落ち着いてから導入することが重要です。


④ 看護の観察ポイント

項目 観察の目的
心拍数 過度の徐脈(<50回/分)に注意
血圧 90mmHg未満は要報告
浮腫・体重 うっ血再燃の早期発見
倦怠感・めまい 初期の心拍出低下サイン
服薬継続 中止でリバウンド頻脈に注意
概要 慢性心不全でβ遮断薬を使用する際に最も重要なのはどれか。
A. 急性増悪時に開始する
B. 徐々に増量しながら投与する
C. 一度で目標量まで投与する
D. 血圧が低下しても中止しない
回答

B. 徐々に増量しながら投与する

解説

① β遮断薬の基本作用

β遮断薬(カルベジロール・ビソプロロール・メトプロロールなど)は、
交感神経過剰を抑え、心拍数・酸素消費を減らし、心筋リモデリングを改善します。
長期的には死亡率・再入院率を減少させる“予後改善薬”です。


② 投与の鉄則:「少量からゆっくり増やす

  • 開始は急性期(うっ血・低血圧・頻脈時)ではなく、安定期に

  • 最小量から開始→2〜4週間ごとに倍量へ漸増

  • 例:カルベジロールなら 1.25mg 1日2回 → 目標10〜20mg/日

  • 増量中は心拍数・血圧・浮腫・体重を細かく観察。

  • 患者教育:「途中で中止・増量自己判断は厳禁」。


③ 急性期には危険

  • β遮断薬は陰性変力・陰性変時作用を持つため、
    急性増悪(肺水腫・ショック・うっ血期)では心拍出量を下げて悪化させます。

  • うっ血が落ち着いてから導入することが重要です。


④ 看護の観察ポイント

項目 観察の目的
心拍数 過度の徐脈(<50回/分)に注意
血圧 90mmHg未満は要報告
浮腫・体重 うっ血再燃の早期発見
倦怠感・めまい 初期の心拍出低下サイン
服薬継続 中止でリバウンド頻脈に注意