2025年11月26日(水)看護師クイズ 解答

概要 心不全治療でSGLT2阻害薬を使用する主な目的は?

A.血糖コントロール
B.心筋収縮力の改善
C.体液管理と再入院リスク低減
D.不整脈の予防
回答

C.体液管理と再入院リスク低減

解説

【解説】

SGLT2阻害薬(ダパグリフロジン・エンパグリフロジンなど)は、
従来の糖尿病薬という枠を超え、心不全治療薬として強いエビデンスを持つ薬剤です。

腎臓でのナトリウム・グルコース再吸収を抑制することで、
浸透圧利尿(自然で穏やかな利尿)を生じ、体液量を調整します。

その結果:

  • 前負荷と後負荷を軽減

  • 腎機能保護

  • 心不全再入院および死亡率の低減

  • 糖尿病の有無に関係なく効果がある

といったメリットがあります。


【主要エビデンス】

  • DAPA-HF試験
    HFrEF患者において、心不全入院・心血管死を26%減少

  • EMPEROR-Reduced / EMPEROR-Preserved
    HFrEF / HFpEFともに心不全入院を有意に減少
    ガイドラインで全心不全(EFに関係なく)推奨


【看護視点での要点】

  • 脱水・腎機能・体重変化をモニタ

  • 利尿薬との併用で効果向上

  • 低血糖は起こりにくい(単剤の場合)

  • 患者教育:水分過剰制限×/適正バランス


【まとめ】

SGLT2阻害薬は心不全における「再入院を防ぐ薬」
糖尿病の有無に関わらず有効で、現代の心不全治療の中心となる薬剤です。

セミナー引用 慢性心不全セミナー


概要 心不全治療でSGLT2阻害薬を使用する主な目的は?

A.血糖コントロール
B.心筋収縮力の改善
C.体液管理と再入院リスク低減
D.不整脈の予防
回答

C.体液管理と再入院リスク低減

解説

【解説】

SGLT2阻害薬(ダパグリフロジン・エンパグリフロジンなど)は、
従来の糖尿病薬という枠を超え、心不全治療薬として強いエビデンスを持つ薬剤です。

腎臓でのナトリウム・グルコース再吸収を抑制することで、
浸透圧利尿(自然で穏やかな利尿)を生じ、体液量を調整します。

その結果:

  • 前負荷と後負荷を軽減

  • 腎機能保護

  • 心不全再入院および死亡率の低減

  • 糖尿病の有無に関係なく効果がある

といったメリットがあります。


【主要エビデンス】

  • DAPA-HF試験
    HFrEF患者において、心不全入院・心血管死を26%減少

  • EMPEROR-Reduced / EMPEROR-Preserved
    HFrEF / HFpEFともに心不全入院を有意に減少
    ガイドラインで全心不全(EFに関係なく)推奨


【看護視点での要点】

  • 脱水・腎機能・体重変化をモニタ

  • 利尿薬との併用で効果向上

  • 低血糖は起こりにくい(単剤の場合)

  • 患者教育:水分過剰制限×/適正バランス


【まとめ】

SGLT2阻害薬は心不全における「再入院を防ぐ薬」
糖尿病の有無に関わらず有効で、現代の心不全治療の中心となる薬剤です。

セミナー引用 慢性心不全セミナー