2025年12月11日(木)看護師クイズ 解答

概要 心不全患者で鉄欠乏があると生じやすい状態として最も正しいのはどれか?

A.動脈硬化が急速に進む
B.息切れや疲労感が悪化しやすい
C.利尿薬の効きが極端に低下する
D.心拍数が必ず低下する
回答

B.息切れや疲労感が悪化しやすい

解説

心不全患者では、鉄欠乏(Iron deficiency) が非常に多く、
筋肉・全身のエネルギー産生が低下するため、
少しの運動で息切れ・疲労が強くなる ことが特徴です。

鉄欠乏は必ずしも“貧血”を伴うとは限らず、
フェリチン低下(<100 ng/mL)やTSAT低下(<20%) があれば「鉄欠乏」と診断します。

鉄が不足すると、

  • 酸素運搬能の低下

  • ミトコンドリアのエネルギー産生低下

  • 末梢組織での疲労・筋力低下

  • 心不全の運動耐容能の低下 につながります。

【心不全で鉄欠乏が多い理由】

  • 慢性炎症による鉄利用障害

  • 消化管からの吸収低下

  • 利尿薬使用による喪失

  • 栄養摂取不足

  • ヘプシジン上昇による鉄の取り込み抑制

心不全そのものが 「鉄を使えない状態」 にするため、潜在性の鉄欠乏が多いのが特徴です。

【治療で重要なポイント】

  • 心不全患者の鉄欠乏には 静注鉄(フェジニアクなど) が有効

  • 経口鉄は効果が弱いことが多い

  • フェリチン・TSATの定期的な評価が推奨されている

  • 鉄補充により「6分間歩行距離」「QOL」が改善するエビデンス多数

【看護師への説明ポイント】

「貧血がなくても鉄欠乏だけで息切れ・疲労は悪化する」
 → “フェリチン低い=鉄欠乏” と理解する。

鉄を補充すると運動耐容能が改善する患者が多い
 → 心不全のQOL改善に直結。

患者説明例
「鉄が不足すると体が酸素をうまく使えなくなり、疲れやすく、息切れが悪化します。」

検査でフェリチン・TSATを確認する習慣を
 → Hbだけでは不十分。

【引用・エビデンス】

  • Ponikowski P, et al. Ferric carboxymaltose for iron deficiency in heart failure. NEJM, 2015.

  • Anker SD, et al. Iron deficiency in heart failure—pathophysiology and clinical implications. JACC, 2009.

  • 2022 AHA/ACC/HFSA Heart Failure Guideline(鉄欠乏の評価・静注鉄の推奨)

  • ESC 2021 Heart Failure Guideline(鉄欠乏診断基準:フェリチン<100 または 100–299+TSAT<20%)引用・参照:当スタッフ

概要 心不全患者で鉄欠乏があると生じやすい状態として最も正しいのはどれか?

A.動脈硬化が急速に進む
B.息切れや疲労感が悪化しやすい
C.利尿薬の効きが極端に低下する
D.心拍数が必ず低下する
回答

B.息切れや疲労感が悪化しやすい

解説

心不全患者では、鉄欠乏(Iron deficiency) が非常に多く、
筋肉・全身のエネルギー産生が低下するため、
少しの運動で息切れ・疲労が強くなる ことが特徴です。

鉄欠乏は必ずしも“貧血”を伴うとは限らず、
フェリチン低下(<100 ng/mL)やTSAT低下(<20%) があれば「鉄欠乏」と診断します。

鉄が不足すると、

  • 酸素運搬能の低下

  • ミトコンドリアのエネルギー産生低下

  • 末梢組織での疲労・筋力低下

  • 心不全の運動耐容能の低下 につながります。

【心不全で鉄欠乏が多い理由】

  • 慢性炎症による鉄利用障害

  • 消化管からの吸収低下

  • 利尿薬使用による喪失

  • 栄養摂取不足

  • ヘプシジン上昇による鉄の取り込み抑制

心不全そのものが 「鉄を使えない状態」 にするため、潜在性の鉄欠乏が多いのが特徴です。

【治療で重要なポイント】

  • 心不全患者の鉄欠乏には 静注鉄(フェジニアクなど) が有効

  • 経口鉄は効果が弱いことが多い

  • フェリチン・TSATの定期的な評価が推奨されている

  • 鉄補充により「6分間歩行距離」「QOL」が改善するエビデンス多数

【看護師への説明ポイント】

「貧血がなくても鉄欠乏だけで息切れ・疲労は悪化する」
 → “フェリチン低い=鉄欠乏” と理解する。

鉄を補充すると運動耐容能が改善する患者が多い
 → 心不全のQOL改善に直結。

患者説明例
「鉄が不足すると体が酸素をうまく使えなくなり、疲れやすく、息切れが悪化します。」

検査でフェリチン・TSATを確認する習慣を
 → Hbだけでは不十分。

【引用・エビデンス】

  • Ponikowski P, et al. Ferric carboxymaltose for iron deficiency in heart failure. NEJM, 2015.

  • Anker SD, et al. Iron deficiency in heart failure—pathophysiology and clinical implications. JACC, 2009.

  • 2022 AHA/ACC/HFSA Heart Failure Guideline(鉄欠乏の評価・静注鉄の推奨)

  • ESC 2021 Heart Failure Guideline(鉄欠乏診断基準:フェリチン<100 または 100–299+TSAT<20%)引用・参照:当スタッフ