2025年5月15日(木)看護師クイズ 解答

概要 縦隔内に存在しない臓器はどれか。

気管
心臓
咽頭
食道
回答

咽頭

解説

縦隔は、胸の中心にある左右の肺の間にある空間で、胸腺、心臓、大血管、食道、気管などの重要な臓器が含まれます。 それらの臓器に由来してできる腫瘍を「縦隔腫瘍」といいます。 縦隔は、(1)上縦隔、(2)前縦隔、(3)中縦隔、(4)後縦隔の4つの区画に分けられます。

 

  • 上縦隔:気管、食道、胸管、大動脈弓とそこから枝分かれする血管、腕頭静脈、上大静脈、迷走神経、横隔神経、反回神経、胸腺を含む
  • 前縦隔:狭い場所で心嚢外膜とつながる靭帯から構造
  • 中縦隔:心臓、心底部血管起始部、気管分岐部、横隔神経、心臓神経などを含む
  • 中縦隔は、それらの2本の線、すなわち
    • 気管前面から心臓後面の線
    • 椎体前縁より1cm背側の線

    の間に囲まれた領域を指します。

  • 後縦隔:下行大動脈、奇静脈、半奇静脈、迷走神経、食道、胸管を含む
  • 画像引用:画像診断まとめ

左右の肺は縦隔器官に含まれず、縦隔器官は個別の漿膜を持たないのが特徴です。また、縦隔は比較的狭い場所であるにもかかわらず、多種の腫瘍が発生する箇所として注目されています。そのため、解剖学的に理解しておくことが大切です。

縦隔にできる腫瘍は、胸腺腫・形態異常腫・神経性腫瘍が多く、さらに先天性嚢腫ができる場所としても知られています。なお、縦隔は多くの重要臓器がある狭い場所であるために腫瘍の早期発見や早期診断が困難な場所であると言われています。

ちなみに・・・

健康診断の胸部レントゲンにおいて、医師が「縦隔が広がっているように見える」と判断するケースを「縦隔拡大」と表現します。 実際には、心臓や大血管、あるいはリンパ節が大きくなっているか、液体などが貯留しているかといった可能性が示唆されることが多いです。
文章参照引用:当セミナースタッフ
概要 縦隔内に存在しない臓器はどれか。

気管
心臓
咽頭
食道
回答

咽頭

解説

縦隔は、胸の中心にある左右の肺の間にある空間で、胸腺、心臓、大血管、食道、気管などの重要な臓器が含まれます。 それらの臓器に由来してできる腫瘍を「縦隔腫瘍」といいます。 縦隔は、(1)上縦隔、(2)前縦隔、(3)中縦隔、(4)後縦隔の4つの区画に分けられます。

 

  • 上縦隔:気管、食道、胸管、大動脈弓とそこから枝分かれする血管、腕頭静脈、上大静脈、迷走神経、横隔神経、反回神経、胸腺を含む
  • 前縦隔:狭い場所で心嚢外膜とつながる靭帯から構造
  • 中縦隔:心臓、心底部血管起始部、気管分岐部、横隔神経、心臓神経などを含む
  • 中縦隔は、それらの2本の線、すなわち
    • 気管前面から心臓後面の線
    • 椎体前縁より1cm背側の線

    の間に囲まれた領域を指します。

  • 後縦隔:下行大動脈、奇静脈、半奇静脈、迷走神経、食道、胸管を含む
  • 画像引用:画像診断まとめ

左右の肺は縦隔器官に含まれず、縦隔器官は個別の漿膜を持たないのが特徴です。また、縦隔は比較的狭い場所であるにもかかわらず、多種の腫瘍が発生する箇所として注目されています。そのため、解剖学的に理解しておくことが大切です。

縦隔にできる腫瘍は、胸腺腫・形態異常腫・神経性腫瘍が多く、さらに先天性嚢腫ができる場所としても知られています。なお、縦隔は多くの重要臓器がある狭い場所であるために腫瘍の早期発見や早期診断が困難な場所であると言われています。

ちなみに・・・

健康診断の胸部レントゲンにおいて、医師が「縦隔が広がっているように見える」と判断するケースを「縦隔拡大」と表現します。 実際には、心臓や大血管、あるいはリンパ節が大きくなっているか、液体などが貯留しているかといった可能性が示唆されることが多いです。
文章参照引用:当セミナースタッフ