2025年6月18日(水)看護師クイズ 解答

概要 リンパの流れで正しいのはどれか。

1. 成人の胸管を流れる量は1日約10Lである。
2. 右上半身のリンパは胸管に流入する。
3. 中枢から末梢への一方向に流れる。
4. 筋運動を行うと流量は増加する
回答

4. 筋運動を行うと流量は増加する

解説

1. 成人の胸管を流れる量は1日約10Lである。

リンパの流量は1日3~4Lである。

2. 右上半身のリンパは胸管に流入する。

右上半身のリンパは右リンパ本幹に集まり右静脈角に流入する。

3. 中枢から末梢への一方向に流れる。

リンパの流れは末梢から中枢への求心性である。

4. 筋運動を行うと流量は増加する。

リンパの流れはリンパ管の周期的な収縮と周囲からの圧迫によっており、筋運動を行うと流量が増加する。

リンパの流れは末梢の毛細リンパ管から始まる求心性で、静脈角にて静脈に注ぐ。

ちなみに

「腋窩リンパ節」は乳がんが転移する頻度が最も高いリンパ節です。腋窩リンパ節は腋窩の脂肪の中に埋め込まれるように存在しており,リンパ節の取り残しがないよう周りの脂肪も含めて一塊(ひとかたまり)に切除することを「腋窩リンパ節郭清」と呼びます。

切除した後で,脂肪の中からリンパ節を取り出して転移の有無を病理検査(顕微鏡検査)で調べます。リンパ節に転移がある場合は,転移がない場合と比べて手術後に他の臓器に転移が出現する危険性が高いことがわかっています。

乳がんの際には、センチネルリンパ節生検を行うようになりました。センチネルリンパ節への転移の有無を調べ,転移がない場合や転移があっても一定の条件を満たせば腋窩リンパ節郭清を省略できます。大きな転移が多数あった場合は腋窩リンパ節郭清を行います。一方,手術前の画像検査で腋窩リンパ節転移があると診断された場合には,最初から腋窩リンパ節郭清を行います。

第112回 看護師国家試験より出題

 

概要 リンパの流れで正しいのはどれか。

1. 成人の胸管を流れる量は1日約10Lである。
2. 右上半身のリンパは胸管に流入する。
3. 中枢から末梢への一方向に流れる。
4. 筋運動を行うと流量は増加する
回答

4. 筋運動を行うと流量は増加する

解説

1. 成人の胸管を流れる量は1日約10Lである。

リンパの流量は1日3~4Lである。

2. 右上半身のリンパは胸管に流入する。

右上半身のリンパは右リンパ本幹に集まり右静脈角に流入する。

3. 中枢から末梢への一方向に流れる。

リンパの流れは末梢から中枢への求心性である。

4. 筋運動を行うと流量は増加する。

リンパの流れはリンパ管の周期的な収縮と周囲からの圧迫によっており、筋運動を行うと流量が増加する。

リンパの流れは末梢の毛細リンパ管から始まる求心性で、静脈角にて静脈に注ぐ。

ちなみに

「腋窩リンパ節」は乳がんが転移する頻度が最も高いリンパ節です。腋窩リンパ節は腋窩の脂肪の中に埋め込まれるように存在しており,リンパ節の取り残しがないよう周りの脂肪も含めて一塊(ひとかたまり)に切除することを「腋窩リンパ節郭清」と呼びます。

切除した後で,脂肪の中からリンパ節を取り出して転移の有無を病理検査(顕微鏡検査)で調べます。リンパ節に転移がある場合は,転移がない場合と比べて手術後に他の臓器に転移が出現する危険性が高いことがわかっています。

乳がんの際には、センチネルリンパ節生検を行うようになりました。センチネルリンパ節への転移の有無を調べ,転移がない場合や転移があっても一定の条件を満たせば腋窩リンパ節郭清を省略できます。大きな転移が多数あった場合は腋窩リンパ節郭清を行います。一方,手術前の画像検査で腋窩リンパ節転移があると診断された場合には,最初から腋窩リンパ節郭清を行います。

第112回 看護師国家試験より出題