2026年1月29日(木)看護師クイズ 解答

概要 安静時の患者で、次のうち最も早く医師へ報告を検討すべき所見はどれでしょうか?








A. 呼吸数 22回/分、SpO₂ 96%(室内気)
B. 呼吸数 18回/分、会話時に息切れを訴える
C. 呼吸数 14回/分、努力呼吸はないが陥没呼吸を認める
D. 呼吸数 24回/分、SpO₂ 98%(酸素2L)






回答

C. 呼吸数 14回/分、努力呼吸はないが陥没呼吸を認める

解説

陥没呼吸は、SpO₂や呼吸数が保たれていても危険度が高い呼吸所見であり、最優先で報告・対応すべきである。

なぜ陥没呼吸が重要なのか(看護師目線)

・陥没呼吸(肋間・鎖骨上窩の陥没)は、呼吸仕事量(Work of Breathing)が増大していることを示す身体所見である。
・気道狭窄や肺コンプライアンス低下により、強い陰圧をかけなければ吸気できない状態を示唆する。
・この段階では、SpO₂や呼吸数が正常範囲であっても、代償により保たれているだけのことが多い。

SpO₂が正常でも安心できない理由

・パルスオキシメータは酸素化(SpO₂)を評価する指標であり、換気(CO₂排出)を直接評価することはできない。
・そのため、SpO₂が正常であっても低換気やCO₂貯留が進行している可能性がある。
・特に、努力呼吸、会話困難、不穏や傾眠などは換気不全を示唆する重要なサインである。

呼吸数が正常でも危険な理由

・呼吸状態の悪化では、呼吸数の増加よりも先に努力呼吸(陥没呼吸、補助呼吸筋使用)が出現することがある。
・努力性が強いにもかかわらず呼吸数が上がらない場合、呼吸筋疲労や代償限界に近づいている可能性がある。
・「数値は安定しているが見た目が苦しそう」という状態は、急変前の典型的なパターンである。

看護師が優先して観察・評価するポイント

・陥没呼吸の有無と部位(肋間、鎖骨上窩)
・補助呼吸筋(胸鎖乳突筋など)の使用
・会話の様子(短文しか話せない、頻回な息継ぎ)
・呼吸音(喘鳴、ラ音、左右差)
・意識レベル(不穏、傾眠)
・SpO₂と酸素投与条件(室内気か、酸素何Lか)

SpO₂だけでなく、「努力性・会話・意識」をセットで評価することが重要である。

医師への報告例(コピペ可)

安静時ですが、肋間(または鎖骨上窩)の陥没呼吸を認めます。
SpO₂は室内気で◯%と保たれていますが、努力呼吸があり会話が途切れます。
呼吸音は(喘鳴/ラ音/左右差)を認め、(不穏/発汗/頻脈)もあります。
気道狭窄や換気不全が心配なため、至急評価をお願いします。

エビデンス・参考文献

・MedlinePlus. Intercostal retractions.
・Cleveland Clinic. Intercostal retractions and respiratory distress.
・NCBI Nursing Skills. Signs of increased work of breathing.
・StatPearls. Pulse oximetry and limitations in assessing ventilation.

概要 安静時の患者で、次のうち最も早く医師へ報告を検討すべき所見はどれでしょうか?








A. 呼吸数 22回/分、SpO₂ 96%(室内気)
B. 呼吸数 18回/分、会話時に息切れを訴える
C. 呼吸数 14回/分、努力呼吸はないが陥没呼吸を認める
D. 呼吸数 24回/分、SpO₂ 98%(酸素2L)






回答

C. 呼吸数 14回/分、努力呼吸はないが陥没呼吸を認める

解説

陥没呼吸は、SpO₂や呼吸数が保たれていても危険度が高い呼吸所見であり、最優先で報告・対応すべきである。

なぜ陥没呼吸が重要なのか(看護師目線)

・陥没呼吸(肋間・鎖骨上窩の陥没)は、呼吸仕事量(Work of Breathing)が増大していることを示す身体所見である。
・気道狭窄や肺コンプライアンス低下により、強い陰圧をかけなければ吸気できない状態を示唆する。
・この段階では、SpO₂や呼吸数が正常範囲であっても、代償により保たれているだけのことが多い。

SpO₂が正常でも安心できない理由

・パルスオキシメータは酸素化(SpO₂)を評価する指標であり、換気(CO₂排出)を直接評価することはできない。
・そのため、SpO₂が正常であっても低換気やCO₂貯留が進行している可能性がある。
・特に、努力呼吸、会話困難、不穏や傾眠などは換気不全を示唆する重要なサインである。

呼吸数が正常でも危険な理由

・呼吸状態の悪化では、呼吸数の増加よりも先に努力呼吸(陥没呼吸、補助呼吸筋使用)が出現することがある。
・努力性が強いにもかかわらず呼吸数が上がらない場合、呼吸筋疲労や代償限界に近づいている可能性がある。
・「数値は安定しているが見た目が苦しそう」という状態は、急変前の典型的なパターンである。

看護師が優先して観察・評価するポイント

・陥没呼吸の有無と部位(肋間、鎖骨上窩)
・補助呼吸筋(胸鎖乳突筋など)の使用
・会話の様子(短文しか話せない、頻回な息継ぎ)
・呼吸音(喘鳴、ラ音、左右差)
・意識レベル(不穏、傾眠)
・SpO₂と酸素投与条件(室内気か、酸素何Lか)

SpO₂だけでなく、「努力性・会話・意識」をセットで評価することが重要である。

医師への報告例(コピペ可)

安静時ですが、肋間(または鎖骨上窩)の陥没呼吸を認めます。
SpO₂は室内気で◯%と保たれていますが、努力呼吸があり会話が途切れます。
呼吸音は(喘鳴/ラ音/左右差)を認め、(不穏/発汗/頻脈)もあります。
気道狭窄や換気不全が心配なため、至急評価をお願いします。

エビデンス・参考文献

・MedlinePlus. Intercostal retractions.
・Cleveland Clinic. Intercostal retractions and respiratory distress.
・NCBI Nursing Skills. Signs of increased work of breathing.
・StatPearls. Pulse oximetry and limitations in assessing ventilation.