2026年2月26日(木)看護師クイズ 回答

概要 急性心筋梗塞後に血圧 78/50 mmHg、HR 120/分、尿量低下、四肢冷感を認める患者。
心エコーで左室収縮能の著明低下を認めた。
この患者への初期対応として最も適切なのはどれか。






A. まず大量輸液(1,000mL以上)を急速投与する
B. ノルアドレナリンを第一選択で開始する
C. β遮断薬を投与し心拍数を下げる
D. 利尿薬を投与する





回答

B.ノルアドレナリンを第一選択で開始する

解説

本症例は急性心筋梗塞後の心原性ショックである。

心原性ショックの本態は
  心ポンプ機能低下による心拍出量の減少

血圧低下(78/50mmHg)、頻脈、尿量低下、四肢冷感は
典型的な “Cold” プロファイル(末梢循環不全) を示している。

なぜBが正しいのか?

心原性ショックではまず
✔ 平均血圧(MAP)65mmHg以上を確保
✔ 冠灌流圧を維持
✔ 臓器血流を確保

そのために第一選択はノルアドレナリンである。

ノルアドレナリンは

  • α1作用 → 血管収縮により血圧上昇

  • β1作用 → ある程度の心収縮力増強

過度な頻脈を起こしにくく、現在のガイドラインで第一選択とされている。

【他の選択肢が誤りの理由】

A 大量輸液

心原性ショックではポンプ失調が本態。
過剰輸液は肺うっ血を悪化させる。
(右室梗塞など特別な状況を除く)

C β遮断薬

急性心原性ショックでは禁忌。
心収縮力をさらに低下させる。

D 利尿薬

血圧が保てない状態での利尿は
循環血液量をさらに減少させ危険。

【臨床でのポイント】

✔ 心原性ショックの第一歩は「血圧維持」
✔ MAP 65mmHgを目標
✔ その後にドブタミンなどの強心薬追加を検討
✔ 早期の血行再建(PCI)が最重要

【エビデンス】

  • European Society of Cardiology 2023 急性冠症候群ガイドライン
    → 心原性ショックではノルアドレナリンが第一選択昇圧薬

  • American Heart Association Scientific Statement
    → ノルアドレナリンはドパミンより死亡率が低い傾向

  • De Backer D, et al. NEJM 2010
    ドパミン vs ノルアドレナリン比較
    → 心原性ショックではドパミン群で不整脈増加

概要 急性心筋梗塞後に血圧 78/50 mmHg、HR 120/分、尿量低下、四肢冷感を認める患者。
心エコーで左室収縮能の著明低下を認めた。
この患者への初期対応として最も適切なのはどれか。






A. まず大量輸液(1,000mL以上)を急速投与する
B. ノルアドレナリンを第一選択で開始する
C. β遮断薬を投与し心拍数を下げる
D. 利尿薬を投与する





回答

B.ノルアドレナリンを第一選択で開始する

解説

本症例は急性心筋梗塞後の心原性ショックである。

心原性ショックの本態は
  心ポンプ機能低下による心拍出量の減少

血圧低下(78/50mmHg)、頻脈、尿量低下、四肢冷感は
典型的な “Cold” プロファイル(末梢循環不全) を示している。

なぜBが正しいのか?

心原性ショックではまず
✔ 平均血圧(MAP)65mmHg以上を確保
✔ 冠灌流圧を維持
✔ 臓器血流を確保

そのために第一選択はノルアドレナリンである。

ノルアドレナリンは

  • α1作用 → 血管収縮により血圧上昇

  • β1作用 → ある程度の心収縮力増強

過度な頻脈を起こしにくく、現在のガイドラインで第一選択とされている。

【他の選択肢が誤りの理由】

A 大量輸液

心原性ショックではポンプ失調が本態。
過剰輸液は肺うっ血を悪化させる。
(右室梗塞など特別な状況を除く)

C β遮断薬

急性心原性ショックでは禁忌。
心収縮力をさらに低下させる。

D 利尿薬

血圧が保てない状態での利尿は
循環血液量をさらに減少させ危険。

【臨床でのポイント】

✔ 心原性ショックの第一歩は「血圧維持」
✔ MAP 65mmHgを目標
✔ その後にドブタミンなどの強心薬追加を検討
✔ 早期の血行再建(PCI)が最重要

【エビデンス】

  • European Society of Cardiology 2023 急性冠症候群ガイドライン
    → 心原性ショックではノルアドレナリンが第一選択昇圧薬

  • American Heart Association Scientific Statement
    → ノルアドレナリンはドパミンより死亡率が低い傾向

  • De Backer D, et al. NEJM 2010
    ドパミン vs ノルアドレナリン比較
    → 心原性ショックではドパミン群で不整脈増加