2026年3月11日(水)看護師クイズ 回答

概要 下肢静脈エコーにおいて、深部静脈血栓(DVT)を最も強く疑う所見はどれでしょうか?






A.静脈が拍動している
B.プローブで圧迫すると静脈が完全に潰れる
C.プローブで圧迫しても静脈が潰れない
D.カラードプラで血流が確認できる



回答

C.プローブで圧迫しても静脈が潰れない

解説

下肢静脈エコーにおいて、DVT診断で最も重要な所見は「圧迫法(compression test)」です。

正常な静脈は壁が柔らかいため、プローブで圧迫すると完全に虚脱(collapse)します。

しかし、静脈内に血栓が存在すると
血栓がスペースを占めるため静脈が圧迫しても潰れません。

そのため

正常静脈
→ 圧迫すると 完全に潰れる

DVTあり
→ 圧迫しても 潰れない

という所見が最も信頼性の高いDVT診断所見とされています。

カラードプラや血流の確認も有用ですが、第一評価は圧迫法です。

特に評価する部位は

  • 総大腿静脈

  • 大腿静脈

  • 膝窩静脈

です。

DVT(深部静脈血栓症)の看護

① 観察(早期発見)

DVTは肺塞栓(PE)につながる可能性があるため早期発見が重要です。

観察ポイント

  • 下肢腫脹(左右差)

  • 疼痛・圧痛

  • 皮膚の発赤

  • 熱感

  • ふくらはぎ周囲径の増加

  • 突然の呼吸困難(PEの可能性)

  • SpO₂低下

  • 頻脈

特に
片側性の下肢腫脹+疼痛は重要な所見です。

② 予防ケア(最も重要)

DVT予防は看護の大きな役割です。

1. 早期離床

血流停滞を防ぐ

  • 術後早期離床

  • ベッド上でも足関節運動

2. 下肢運動

筋ポンプ作用を活用

  • 足関節背屈運動

  • 足首回し

  • 下肢挙上

3. 弾性ストッキング

静脈還流促進

注意

  • サイズ確認

  • しわ・食い込み確認

  • 皮膚トラブル観察

4. 間欠的空気圧迫装置(IPC)

血流促進

注意

  • DVT確定後は原則禁忌

③ 抗凝固療法中の看護

DVT治療の基本は抗凝固療法です。

主な薬剤

  • ヘパリン

  • DOAC

  • ワルファリン

看護ポイント

出血観察

  • 歯肉出血

  • 血尿

  • 黒色便

  • 皮下出血

検査データ

  • APTT(ヘパリン)

  • PT-INR(ワルファリン)

④ PE(肺塞栓)の早期発見

DVT患者ではPE発症に注意が必要です。

警戒症状

  • 突然の呼吸困難

  • SpO₂低下

  • 胸痛

  • 頻脈

  • 失神

突然の呼吸状態悪化はPEを疑う。

⑤ DVT患者の生活指導

  • 長時間同一姿勢を避ける

  • 水分摂取

  • 下肢運動

  • 弾性ストッキング使用

特に

  • 長距離移動

  • 術後

  • 長期臥床はリスクが高いです。

エビデンス

Kearon C, et al.
Diagnosis of Pulmonary Embolism and Deep Vein Thrombosis.
Chest. 2016.

Blaivas M, et al.
Ultrasound in the diagnosis of deep venous thrombosis.
Ann Emerg Med. 2000.

概要 下肢静脈エコーにおいて、深部静脈血栓(DVT)を最も強く疑う所見はどれでしょうか?






A.静脈が拍動している
B.プローブで圧迫すると静脈が完全に潰れる
C.プローブで圧迫しても静脈が潰れない
D.カラードプラで血流が確認できる



回答

C.プローブで圧迫しても静脈が潰れない

解説

下肢静脈エコーにおいて、DVT診断で最も重要な所見は「圧迫法(compression test)」です。

正常な静脈は壁が柔らかいため、プローブで圧迫すると完全に虚脱(collapse)します。

しかし、静脈内に血栓が存在すると
血栓がスペースを占めるため静脈が圧迫しても潰れません。

そのため

正常静脈
→ 圧迫すると 完全に潰れる

DVTあり
→ 圧迫しても 潰れない

という所見が最も信頼性の高いDVT診断所見とされています。

カラードプラや血流の確認も有用ですが、第一評価は圧迫法です。

特に評価する部位は

  • 総大腿静脈

  • 大腿静脈

  • 膝窩静脈

です。

DVT(深部静脈血栓症)の看護

① 観察(早期発見)

DVTは肺塞栓(PE)につながる可能性があるため早期発見が重要です。

観察ポイント

  • 下肢腫脹(左右差)

  • 疼痛・圧痛

  • 皮膚の発赤

  • 熱感

  • ふくらはぎ周囲径の増加

  • 突然の呼吸困難(PEの可能性)

  • SpO₂低下

  • 頻脈

特に
片側性の下肢腫脹+疼痛は重要な所見です。

② 予防ケア(最も重要)

DVT予防は看護の大きな役割です。

1. 早期離床

血流停滞を防ぐ

  • 術後早期離床

  • ベッド上でも足関節運動

2. 下肢運動

筋ポンプ作用を活用

  • 足関節背屈運動

  • 足首回し

  • 下肢挙上

3. 弾性ストッキング

静脈還流促進

注意

  • サイズ確認

  • しわ・食い込み確認

  • 皮膚トラブル観察

4. 間欠的空気圧迫装置(IPC)

血流促進

注意

  • DVT確定後は原則禁忌

③ 抗凝固療法中の看護

DVT治療の基本は抗凝固療法です。

主な薬剤

  • ヘパリン

  • DOAC

  • ワルファリン

看護ポイント

出血観察

  • 歯肉出血

  • 血尿

  • 黒色便

  • 皮下出血

検査データ

  • APTT(ヘパリン)

  • PT-INR(ワルファリン)

④ PE(肺塞栓)の早期発見

DVT患者ではPE発症に注意が必要です。

警戒症状

  • 突然の呼吸困難

  • SpO₂低下

  • 胸痛

  • 頻脈

  • 失神

突然の呼吸状態悪化はPEを疑う。

⑤ DVT患者の生活指導

  • 長時間同一姿勢を避ける

  • 水分摂取

  • 下肢運動

  • 弾性ストッキング使用

特に

  • 長距離移動

  • 術後

  • 長期臥床はリスクが高いです。

エビデンス

Kearon C, et al.
Diagnosis of Pulmonary Embolism and Deep Vein Thrombosis.
Chest. 2016.

Blaivas M, et al.
Ultrasound in the diagnosis of deep venous thrombosis.
Ann Emerg Med. 2000.