2026年3月31日(火) 看護師クイズ 回答

概要 NSTEMIの診断に必要なのはどれか?


A. ST上昇
B. トロポニン上昇
C. BNP上昇
D. 心雑音





回答

B. トロポニン上昇

解説

NSTEMI(Non-ST Elevation Myocardial Infarction:非ST上昇型心筋梗塞)は、冠動脈の血流低下によって心筋虚血が起こり、実際に心筋細胞が障害されている状態です。ただし、STEMIのような明らかなST上昇を心電図で認めない点が特徴です。

NSTEMIの診断では、「心筋壊死が起きていること」を示す所見が必要です。その中心となるのがトロポニン上昇です。

トロポニンは心筋細胞が傷害されると血液中に放出されるため、NSTEMI診断において極めて重要な検査です。

重要なのは、単にトロポニンが高いだけではなく、
・虚血を示唆する症状(胸痛、胸部圧迫感、冷汗、嘔気など)
・虚血を疑う心電図変化(ST低下、陰性T波など)
・画像での新たな壁運動異常
などと組み合わせて考えることです。

つまりNSTEMIは、
「ST上昇はない」
「しかし心筋障害マーカーであるトロポニンは上昇している」
この組み合わせが本質です。

各選択肢について

A. ST上昇
これはSTEMIで重要な所見です。NSTEMIでは定義上、持続するST上昇は認めません。ST低下やT波陰転化はあり得ますが、ST上昇はNSTEMIの診断に必要ではありません。

B. トロポニン上昇
これが正解です。NSTEMIでは心筋壊死が起きているため、トロポニン上昇が診断の中核になります。不安定狭心症との大きな違いもここです。不安定狭心症では虚血はあっても、基本的に心筋壊死を示すトロポニン上昇は認めません。

C. BNP上昇
BNPは心不全の評価に有用なマーカーです。ACSに合併した心不全や重症度評価には役立つことがありますが、NSTEMIそのものの診断には必須ではありません。

D. 心雑音
新たな心雑音があれば、乳頭筋障害による僧帽弁逆流や心室中隔穿孔など重篤な機械的合併症を疑う手がかりにはなります。しかしNSTEMIの診断に必要な所見ではありません。

臨床での理解ポイント
NSTEMIの診断は、「胸痛があるからNSTEMI」ではなく、「虚血症状があり、STEMIではないが、トロポニン上昇により心筋障害が証明される」ことで成立します。

整理すると、
・STEMI:ST上昇あり+心筋壊死
・NSTEMI:ST上昇なし+心筋壊死あり
・不安定狭心症:ST上昇なし+心筋壊死なし

看護師が押さえるべき点
・胸痛患者ではまず12誘導心電図を迅速にとる
・初回トロポニンが陰性でも早すぎると上がっていないことがある
・症状の経過と合わせて再検が重要
・ST上昇がなくても安心せず、冷汗、嘔気、持続する胸部圧迫感があればACSを疑う
・高齢者、糖尿病患者、女性では非典型症状にも注意する

一言でいうと、
NSTEMIは「ST上昇はないが、トロポニン上昇で心筋壊死が証明されるACS」です。

引用セミナー:ACSセミナー

概要 NSTEMIの診断に必要なのはどれか?


A. ST上昇
B. トロポニン上昇
C. BNP上昇
D. 心雑音





回答

B. トロポニン上昇

解説

NSTEMI(Non-ST Elevation Myocardial Infarction:非ST上昇型心筋梗塞)は、冠動脈の血流低下によって心筋虚血が起こり、実際に心筋細胞が障害されている状態です。ただし、STEMIのような明らかなST上昇を心電図で認めない点が特徴です。

NSTEMIの診断では、「心筋壊死が起きていること」を示す所見が必要です。その中心となるのがトロポニン上昇です。

トロポニンは心筋細胞が傷害されると血液中に放出されるため、NSTEMI診断において極めて重要な検査です。

重要なのは、単にトロポニンが高いだけではなく、
・虚血を示唆する症状(胸痛、胸部圧迫感、冷汗、嘔気など)
・虚血を疑う心電図変化(ST低下、陰性T波など)
・画像での新たな壁運動異常
などと組み合わせて考えることです。

つまりNSTEMIは、
「ST上昇はない」
「しかし心筋障害マーカーであるトロポニンは上昇している」
この組み合わせが本質です。

各選択肢について

A. ST上昇
これはSTEMIで重要な所見です。NSTEMIでは定義上、持続するST上昇は認めません。ST低下やT波陰転化はあり得ますが、ST上昇はNSTEMIの診断に必要ではありません。

B. トロポニン上昇
これが正解です。NSTEMIでは心筋壊死が起きているため、トロポニン上昇が診断の中核になります。不安定狭心症との大きな違いもここです。不安定狭心症では虚血はあっても、基本的に心筋壊死を示すトロポニン上昇は認めません。

C. BNP上昇
BNPは心不全の評価に有用なマーカーです。ACSに合併した心不全や重症度評価には役立つことがありますが、NSTEMIそのものの診断には必須ではありません。

D. 心雑音
新たな心雑音があれば、乳頭筋障害による僧帽弁逆流や心室中隔穿孔など重篤な機械的合併症を疑う手がかりにはなります。しかしNSTEMIの診断に必要な所見ではありません。

臨床での理解ポイント
NSTEMIの診断は、「胸痛があるからNSTEMI」ではなく、「虚血症状があり、STEMIではないが、トロポニン上昇により心筋障害が証明される」ことで成立します。

整理すると、
・STEMI:ST上昇あり+心筋壊死
・NSTEMI:ST上昇なし+心筋壊死あり
・不安定狭心症:ST上昇なし+心筋壊死なし

看護師が押さえるべき点
・胸痛患者ではまず12誘導心電図を迅速にとる
・初回トロポニンが陰性でも早すぎると上がっていないことがある
・症状の経過と合わせて再検が重要
・ST上昇がなくても安心せず、冷汗、嘔気、持続する胸部圧迫感があればACSを疑う
・高齢者、糖尿病患者、女性では非典型症状にも注意する

一言でいうと、
NSTEMIは「ST上昇はないが、トロポニン上昇で心筋壊死が証明されるACS」です。

引用セミナー:ACSセミナー