2026年4月22日(水)看護師クイズ 回答

概要 TAVIの主な適応となる疾患はどれか?



A. 僧帽弁閉鎖不全症
B. 大動脈弁狭窄症
C. 三尖弁閉鎖不全症
D. 心房中隔欠損症


回答

B. 大動脈弁狭窄症

解説

TAVI(transcatheter aortic valve implantation、経カテーテル大動脈弁植込み術)の主な適応は、大動脈弁狭窄症、特に重症例です。現在のガイドラインでは、単に「大動脈弁狭窄症であればよい」というわけではなく、基本は「重症であること」と「症候性であること」が重要です。つまり、失神、狭心痛、心不全症状、労作時息切れなどを伴う重症大動脈弁狭窄症が、TAVIを含む弁介入の中心的な対象になります。

なぜ大動脈弁狭窄症が対象になるのかというと、大動脈弁が狭くなることで左室から全身へ血液を送り出す際の抵抗が著明に上昇し、左室に強い圧負荷がかかるためです。その結果、左室肥大、拡張障害、心拍出量低下、心筋虚血、うっ血性心不全へと進行します。症状が出現した重症大動脈弁狭窄症は、弁置換を行わない場合に予後不良であることが知られており、薬物療法のみでは根本治療になりません。したがって、TAVIや外科的大動脈弁置換術による弁介入が必要になります。

一方で、TAVIは僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症、心房中隔欠損症に対する標準的治療ではありません。僧帽弁や三尖弁にはそれぞれ別の経カテーテル治療や外科治療があり、心房中隔欠損症には経皮的閉鎖術や外科的閉鎖術が選択されます。つまり、TAVIは「経カテーテルで弁を治す治療」ではありますが、基本的には大動脈弁狭窄症に対する治療として発展してきた手技です。

さらに重要なのは、現在のTAVI適応は疾患名だけでなく、年齢、手術リスク、解剖学的条件、併存疾患、フレイル、そして患者希望を含めてHeart Teamで判断する点です。ACC/AHAガイドラインでは、重症大動脈弁狭窄症に対する介入法の選択は、年齢や予想余命、外科手術のリスク、経大腿アプローチの可否などを踏まえて決めることが推奨されています。したがって、「TAVIの主な適応は大動脈弁狭窄症」であることは基本ですが、実臨床では「重症症候性ASを中心に、患者背景を踏まえてTAVIかSAVRかを選ぶ」と理解することが大切です。

看護の視点では、TAVI対象患者の多くは高齢で、心不全既往、腎機能低下、フレイル、伝導障害などを合併していることが多いため、単に術式を知るだけでなく、「なぜこの患者がTAVI適応なのか」を理解することが重要です。大動脈弁狭窄症による失神、狭心痛、息切れは、左室流出障害と心拍出量制限に由来するため、症状の意味を理解したうえで術前評価や術後観察につなげる必要があります。

エビデンス
・2020 ACC/AHA弁膜症ガイドラインでは、重症大動脈弁狭窄症に対する弁介入の適応と、TAVIと外科的大動脈弁置換術の選択基準が示されています。
・ESC/EACTSの弁膜症ガイドラインでも、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル治療の位置づけと、Heart Teamによる適応判断の重要性が示されています。

引用セミナー ・TAVIセミナー

概要 TAVIの主な適応となる疾患はどれか?



A. 僧帽弁閉鎖不全症
B. 大動脈弁狭窄症
C. 三尖弁閉鎖不全症
D. 心房中隔欠損症


回答

B. 大動脈弁狭窄症

解説

TAVI(transcatheter aortic valve implantation、経カテーテル大動脈弁植込み術)の主な適応は、大動脈弁狭窄症、特に重症例です。現在のガイドラインでは、単に「大動脈弁狭窄症であればよい」というわけではなく、基本は「重症であること」と「症候性であること」が重要です。つまり、失神、狭心痛、心不全症状、労作時息切れなどを伴う重症大動脈弁狭窄症が、TAVIを含む弁介入の中心的な対象になります。

なぜ大動脈弁狭窄症が対象になるのかというと、大動脈弁が狭くなることで左室から全身へ血液を送り出す際の抵抗が著明に上昇し、左室に強い圧負荷がかかるためです。その結果、左室肥大、拡張障害、心拍出量低下、心筋虚血、うっ血性心不全へと進行します。症状が出現した重症大動脈弁狭窄症は、弁置換を行わない場合に予後不良であることが知られており、薬物療法のみでは根本治療になりません。したがって、TAVIや外科的大動脈弁置換術による弁介入が必要になります。

一方で、TAVIは僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症、心房中隔欠損症に対する標準的治療ではありません。僧帽弁や三尖弁にはそれぞれ別の経カテーテル治療や外科治療があり、心房中隔欠損症には経皮的閉鎖術や外科的閉鎖術が選択されます。つまり、TAVIは「経カテーテルで弁を治す治療」ではありますが、基本的には大動脈弁狭窄症に対する治療として発展してきた手技です。

さらに重要なのは、現在のTAVI適応は疾患名だけでなく、年齢、手術リスク、解剖学的条件、併存疾患、フレイル、そして患者希望を含めてHeart Teamで判断する点です。ACC/AHAガイドラインでは、重症大動脈弁狭窄症に対する介入法の選択は、年齢や予想余命、外科手術のリスク、経大腿アプローチの可否などを踏まえて決めることが推奨されています。したがって、「TAVIの主な適応は大動脈弁狭窄症」であることは基本ですが、実臨床では「重症症候性ASを中心に、患者背景を踏まえてTAVIかSAVRかを選ぶ」と理解することが大切です。

看護の視点では、TAVI対象患者の多くは高齢で、心不全既往、腎機能低下、フレイル、伝導障害などを合併していることが多いため、単に術式を知るだけでなく、「なぜこの患者がTAVI適応なのか」を理解することが重要です。大動脈弁狭窄症による失神、狭心痛、息切れは、左室流出障害と心拍出量制限に由来するため、症状の意味を理解したうえで術前評価や術後観察につなげる必要があります。

エビデンス
・2020 ACC/AHA弁膜症ガイドラインでは、重症大動脈弁狭窄症に対する弁介入の適応と、TAVIと外科的大動脈弁置換術の選択基準が示されています。
・ESC/EACTSの弁膜症ガイドラインでも、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル治療の位置づけと、Heart Teamによる適応判断の重要性が示されています。

引用セミナー ・TAVIセミナー