2026年4月24日(金)看護師クイズ 回答

概要 経皮的心肺補助(PCPS)管理中の患者で、右橈骨動脈のSpO₂が低下(85%)している一方、下肢のSpO₂は100%で安定している。最も考えられる病態はどれか。



A. PCPS流量不足
B. 人工肺の酸素化不良
C. Harlequin症候群(North-South症候群)
D. 静脈脱血不良

回答

C. Harlequin症候群(North-South症候群)

解説

PCPS(VA-ECMO)では、通常大腿動脈から送血されるため、酸素化された血液は下半身から上行性に大動脈へ流れる。一方で、心機能が部分的に回復してくると、左室からの自己拍出も発生し、この血液が肺を通過して上行大動脈へ流入する。

ここで重要なのは、「肺の酸素化が不十分な場合」である。自己心拍出による血液が低酸素のまま上半身(特に脳・冠動脈)へ流れ、一方でPCPSからの酸素化血は下半身を灌流するため、

・上半身:低酸素血(SpO₂低下)
・下半身:高酸素血(SpO₂良好)

という「酸素化のミスマッチ」が生じる。これがHarlequin症候群(North-South症候群)である。

この状態は非常に重要で、脳や心臓に低酸素血が供給される危険な状況であるにもかかわらず、下肢のSpO₂や血液ガスのみを見ていると見逃される可能性がある。

そのためPCPS管理では、必ず右橈骨動脈(または右手指)のSpO₂や動脈血ガスを評価することが重要である。これは右腕が腕頭動脈から分岐し、上行大動脈に近く、脳への血流状態を反映しやすいためである。

対応としては、人工呼吸器の設定調整による肺の酸素化改善、PCPS流量の増加、送血部位の変更(例:上半身送血)、またはVAV-ECMOへの変更などが検討される。

まとめとして、「上下でSpO₂が乖離している場合はHarlequin症候群を疑う」「右手のSpO₂が脳の酸素化を反映する」という点が現場では極めて重要である。

引用セミナー:PCPSセミナー

概要 経皮的心肺補助(PCPS)管理中の患者で、右橈骨動脈のSpO₂が低下(85%)している一方、下肢のSpO₂は100%で安定している。最も考えられる病態はどれか。



A. PCPS流量不足
B. 人工肺の酸素化不良
C. Harlequin症候群(North-South症候群)
D. 静脈脱血不良

回答

C. Harlequin症候群(North-South症候群)

解説

PCPS(VA-ECMO)では、通常大腿動脈から送血されるため、酸素化された血液は下半身から上行性に大動脈へ流れる。一方で、心機能が部分的に回復してくると、左室からの自己拍出も発生し、この血液が肺を通過して上行大動脈へ流入する。

ここで重要なのは、「肺の酸素化が不十分な場合」である。自己心拍出による血液が低酸素のまま上半身(特に脳・冠動脈)へ流れ、一方でPCPSからの酸素化血は下半身を灌流するため、

・上半身:低酸素血(SpO₂低下)
・下半身:高酸素血(SpO₂良好)

という「酸素化のミスマッチ」が生じる。これがHarlequin症候群(North-South症候群)である。

この状態は非常に重要で、脳や心臓に低酸素血が供給される危険な状況であるにもかかわらず、下肢のSpO₂や血液ガスのみを見ていると見逃される可能性がある。

そのためPCPS管理では、必ず右橈骨動脈(または右手指)のSpO₂や動脈血ガスを評価することが重要である。これは右腕が腕頭動脈から分岐し、上行大動脈に近く、脳への血流状態を反映しやすいためである。

対応としては、人工呼吸器の設定調整による肺の酸素化改善、PCPS流量の増加、送血部位の変更(例:上半身送血)、またはVAV-ECMOへの変更などが検討される。

まとめとして、「上下でSpO₂が乖離している場合はHarlequin症候群を疑う」「右手のSpO₂が脳の酸素化を反映する」という点が現場では極めて重要である。

引用セミナー:PCPSセミナー