2026年4月27日(月)看護師クイズ 回答

概要 敗血症が疑われる患者において、初期対応として最も重要なものはどれか?




A.抗菌薬投与前に必ずCT検査を実施する
B.乳酸値の上昇を確認してから治療を開始する
C.血液培養採取後、速やかに広域抗菌薬を投与する
D.尿量低下が出現するまで輸液を控える


回答

C.血液培養採取後、速やかに広域抗菌薬を投与する

解説

敗血症は「感染による全身炎症反応により臓器障害をきたした状態」であり、治療の本質は
「感染の制御」と「循環の維持」である。

まず最も重要なのは、敗血症を疑った時点で行動することである。診断を確定してから動くのではなく、「疑い」の段階で初期対応を開始することが予後を左右する。

初期対応の中心は以下の5つで構成される。

1.血液培養
抗菌薬投与前に採取することで原因菌同定につながる。ただし、採取に時間をかけすぎて抗菌薬投与が遅れることは避ける。

2.乳酸測定
乳酸は組織低灌流の指標であり、2 mmol/L以上で重症化リスクが上昇する。4 mmol/L以上ではショックに準じた対応が必要となる。乳酸は経時的に評価し、「クリアランス(低下)」が重要である。

3.広域抗菌薬投与
最も重要な介入であり、1時間以内の投与が推奨されている。敗血症では時間経過とともに死亡率が上昇するため、抗菌薬の遅れは直接的に予後悪化につながる。

4.初期輸液
敗血症では血管拡張と血管透過性亢進により、実質的な循環血液量が減少している。そのため30 mL/kgのクリスタロイド輸液が推奨される。目的は前負荷を増やし、心拍出量を維持することである。

5.昇圧薬
輸液後も平均血圧(MAP)が65 mmHg未満の場合は、ノルアドレナリンを第一選択として使用する。これは血管収縮により血圧を維持し、臓器灌流を確保するためである。

再評価も極めて重要である。初期対応後は、乳酸値、尿量(0.5 mL/kg/hr以上)、意識レベル、末梢循環などを総合的に評価し、治療が適切に効いているかを判断する。

看護の視点として重要なのは、「感染+バイタル異常=敗血症を疑う」という早期認識である。特に、軽度の血圧低下や呼吸数増加、意識変容などの微細な変化を見逃さないことが初期対応の鍵となる。また、抗菌薬投与の遅れを防ぐために、血液培養採取から投与までの流れをチームで共有しておくことが重要である。

敗血症は進行が早く、対応の遅れが致命的となるため、「疑ったらすぐ動く」ことが最も重要なポイントである。

引用セミナー:敗血症セミナー

概要 敗血症が疑われる患者において、初期対応として最も重要なものはどれか?




A.抗菌薬投与前に必ずCT検査を実施する
B.乳酸値の上昇を確認してから治療を開始する
C.血液培養採取後、速やかに広域抗菌薬を投与する
D.尿量低下が出現するまで輸液を控える


回答

C.血液培養採取後、速やかに広域抗菌薬を投与する

解説

敗血症は「感染による全身炎症反応により臓器障害をきたした状態」であり、治療の本質は
「感染の制御」と「循環の維持」である。

まず最も重要なのは、敗血症を疑った時点で行動することである。診断を確定してから動くのではなく、「疑い」の段階で初期対応を開始することが予後を左右する。

初期対応の中心は以下の5つで構成される。

1.血液培養
抗菌薬投与前に採取することで原因菌同定につながる。ただし、採取に時間をかけすぎて抗菌薬投与が遅れることは避ける。

2.乳酸測定
乳酸は組織低灌流の指標であり、2 mmol/L以上で重症化リスクが上昇する。4 mmol/L以上ではショックに準じた対応が必要となる。乳酸は経時的に評価し、「クリアランス(低下)」が重要である。

3.広域抗菌薬投与
最も重要な介入であり、1時間以内の投与が推奨されている。敗血症では時間経過とともに死亡率が上昇するため、抗菌薬の遅れは直接的に予後悪化につながる。

4.初期輸液
敗血症では血管拡張と血管透過性亢進により、実質的な循環血液量が減少している。そのため30 mL/kgのクリスタロイド輸液が推奨される。目的は前負荷を増やし、心拍出量を維持することである。

5.昇圧薬
輸液後も平均血圧(MAP)が65 mmHg未満の場合は、ノルアドレナリンを第一選択として使用する。これは血管収縮により血圧を維持し、臓器灌流を確保するためである。

再評価も極めて重要である。初期対応後は、乳酸値、尿量(0.5 mL/kg/hr以上)、意識レベル、末梢循環などを総合的に評価し、治療が適切に効いているかを判断する。

看護の視点として重要なのは、「感染+バイタル異常=敗血症を疑う」という早期認識である。特に、軽度の血圧低下や呼吸数増加、意識変容などの微細な変化を見逃さないことが初期対応の鍵となる。また、抗菌薬投与の遅れを防ぐために、血液培養採取から投与までの流れをチームで共有しておくことが重要である。

敗血症は進行が早く、対応の遅れが致命的となるため、「疑ったらすぐ動く」ことが最も重要なポイントである。

引用セミナー:敗血症セミナー