2026年4月6日(月)看護師クイズ 回答

概要 Q. IABPのバルーン拡張(inflation)のタイミングとして正しいのはどれか?



A. 収縮期開始(R波直後)
B. 大動脈弁開放時
C. 大動脈弁閉鎖直後(拡張期開始)
D. 拡張期終了直前

回答

C. 大動脈弁閉鎖直後(拡張期開始)

解説

IABP(大動脈内バルーンパンピング)は、
拡張期にバルーンを膨らませ、収縮期直前にしぼませることで、心臓の負担を減らしながら冠血流を増やす補助循環装置です。

このうち、バルーンを膨らませるタイミング(inflation)が
大動脈弁閉鎖直後=拡張期開始
であることが非常に重要です。

なぜなら、冠動脈は主に拡張期に血流を受けるからです。
左室が収縮している間は、心筋自体が冠動脈、とくに左冠動脈系を圧迫してしまうため、冠血流は十分に流れにくくなります。
一方で、大動脈弁が閉鎖して拡張期に入ると、左室内圧が下がり、心筋の圧迫も弱くなるため、冠動脈へ血液が流れやすくなります。

このタイミングでIABPのバルーンが大動脈内で膨らむと、
拡張期大動脈圧が上昇し、その圧が冠動脈入口部に伝わることで、
冠灌流圧が増加し、虚血心筋への血流改善が期待できます。
特に急性冠症候群や心原性ショックのように、心筋への酸素供給が不足している場面で重要な効果です。

また、この「大動脈弁閉鎖直後」というのは、波形上では
ダイクロティックノッチ(切痕)
に一致します。
このノッチは大動脈弁が閉じたサインであり、IABPの適切なinflationの目安になります。
つまり、IABP波形をみるときは、
“ノッチに合わせて膨らんでいるか”
を確認することが大切です。

もし早すぎるとどうなるか

大動脈弁がまだ開いていて、左室から血液を駆出している途中にバルーンが膨らんでしまうと、
左室が血液を押し出そうとしている流れを邪魔してしまいます。
その結果、

  • 左室の駆出抵抗が増える
  • 後負荷が上がる
  • 心筋酸素消費が増える
  • 心拍出量が低下する

という逆効果になります。
本来、IABPは心臓を助けるための装置なのに、タイミングが早すぎると心臓に余計な負担をかけてしまいます。

もし遅すぎるとどうなるか

反対に、バルーンの膨張が拡張期のかなり後になってしまうと、
冠動脈に血液を送り込むための“おいしい時間帯”を逃してしまいます。
そのため、

  • 拡張期圧の増強が不十分
  • 冠血流増加効果が弱い
  • 補助循環としての効果が落ちる

ことになります。
つまり、早すぎても遅すぎてもだめで、
「大動脈弁が閉じた直後」が最も効率的なのです。

看護師向けにわかりやすく言うと

IABPは、
心臓が休んでいるタイミングで冠動脈に血液を送り込み、次に心臓が拍出するときには邪魔をしないように先にしぼむ装置
です。

そのためinflationは、
“拍出が終わった直後”
つまり
“大動脈弁が閉じた直後”
が正解になります。

引用セミナー:IABPセミナー

概要 Q. IABPのバルーン拡張(inflation)のタイミングとして正しいのはどれか?



A. 収縮期開始(R波直後)
B. 大動脈弁開放時
C. 大動脈弁閉鎖直後(拡張期開始)
D. 拡張期終了直前

回答

C. 大動脈弁閉鎖直後(拡張期開始)

解説

IABP(大動脈内バルーンパンピング)は、
拡張期にバルーンを膨らませ、収縮期直前にしぼませることで、心臓の負担を減らしながら冠血流を増やす補助循環装置です。

このうち、バルーンを膨らませるタイミング(inflation)が
大動脈弁閉鎖直後=拡張期開始
であることが非常に重要です。

なぜなら、冠動脈は主に拡張期に血流を受けるからです。
左室が収縮している間は、心筋自体が冠動脈、とくに左冠動脈系を圧迫してしまうため、冠血流は十分に流れにくくなります。
一方で、大動脈弁が閉鎖して拡張期に入ると、左室内圧が下がり、心筋の圧迫も弱くなるため、冠動脈へ血液が流れやすくなります。

このタイミングでIABPのバルーンが大動脈内で膨らむと、
拡張期大動脈圧が上昇し、その圧が冠動脈入口部に伝わることで、
冠灌流圧が増加し、虚血心筋への血流改善が期待できます。
特に急性冠症候群や心原性ショックのように、心筋への酸素供給が不足している場面で重要な効果です。

また、この「大動脈弁閉鎖直後」というのは、波形上では
ダイクロティックノッチ(切痕)
に一致します。
このノッチは大動脈弁が閉じたサインであり、IABPの適切なinflationの目安になります。
つまり、IABP波形をみるときは、
“ノッチに合わせて膨らんでいるか”
を確認することが大切です。

もし早すぎるとどうなるか

大動脈弁がまだ開いていて、左室から血液を駆出している途中にバルーンが膨らんでしまうと、
左室が血液を押し出そうとしている流れを邪魔してしまいます。
その結果、

  • 左室の駆出抵抗が増える
  • 後負荷が上がる
  • 心筋酸素消費が増える
  • 心拍出量が低下する

という逆効果になります。
本来、IABPは心臓を助けるための装置なのに、タイミングが早すぎると心臓に余計な負担をかけてしまいます。

もし遅すぎるとどうなるか

反対に、バルーンの膨張が拡張期のかなり後になってしまうと、
冠動脈に血液を送り込むための“おいしい時間帯”を逃してしまいます。
そのため、

  • 拡張期圧の増強が不十分
  • 冠血流増加効果が弱い
  • 補助循環としての効果が落ちる

ことになります。
つまり、早すぎても遅すぎてもだめで、
「大動脈弁が閉じた直後」が最も効率的なのです。

看護師向けにわかりやすく言うと

IABPは、
心臓が休んでいるタイミングで冠動脈に血液を送り込み、次に心臓が拍出するときには邪魔をしないように先にしぼむ装置
です。

そのためinflationは、
“拍出が終わった直後”
つまり
“大動脈弁が閉じた直後”
が正解になります。

引用セミナー:IABPセミナー