2026年5月15日(金)看護師クイズ 回答

概要 急性心不全患者において、肺うっ血の評価として「最も早期に変化しやすい」超音波所見はどれでしょうか?


A. 左室駆出率(LVEF)の低下
B. 下大静脈(IVC)の拡張
C. B-lineの増加
D. 左房径の拡大


回答

C. B-lineの増加

解説

B-lineは、肺エコーで確認される“縦方向に伸びる高輝度アーチファクト”であり、肺間質への水分貯留を反映します。

肺うっ血が進行すると、肺胞周囲の間質に水分が増加し、超音波でB-lineとして描出されます。
そのため、肺うっ血の「早期変化」を捉える指標として非常に有用です。

B-lineの特徴

  • 胸膜ラインから垂直に伸びる
  • 画面下端まで減衰せず到達
  • 呼吸に合わせて動く
  • 増加するほど肺水分量増加を示唆

なぜ他は違う?

A. 左室駆出率(LVEF)の低下

LVEFは収縮能評価には有用ですが、急性肺うっ血の“早期変化”を直接反映するとは限りません。
HFpEF(駆出率保持型心不全)ではLVEFが保たれていることも多くあります。

B. 下大静脈(IVC)の拡張

IVC評価は右房圧や容量負荷評価に有用ですが、

  • 呼吸状態
  • 人工呼吸器管理
  • 腹圧
    などの影響を受けやすく、肺うっ血単独評価には限界があります。

D. 左房径の拡大

左房拡大は慢性的な左房圧上昇を反映することが多く、
急性変化というより“慢性経過”を示す指標です。

看護師が現場で意識したいポイント

肺うっ血は「SpO₂低下」より前に進行していることがあります。

特に、

  • 夜間呼吸苦
  • 労作時息切れ
  • 起坐呼吸
  • 呼吸回数増加
  • 軽度の湿性ラ音

などの変化に加え、肺エコーでB-lineを確認することで、早期介入につながる可能性があります。

エビデンス・参考文献

  • Picano E, et al. Lung ultrasound for the cardiologist. JACC Cardiovasc Imaging. 2018.
  • Platz E, et al. Lung ultrasound in acute heart failure. Eur Heart J. 2019.
  • 日本循環器学会 / 日本心不全学会
    急性・慢性心不全診療ガイドライン(2025年改訂版)
概要 急性心不全患者において、肺うっ血の評価として「最も早期に変化しやすい」超音波所見はどれでしょうか?


A. 左室駆出率(LVEF)の低下
B. 下大静脈(IVC)の拡張
C. B-lineの増加
D. 左房径の拡大


回答

C. B-lineの増加

解説

B-lineは、肺エコーで確認される“縦方向に伸びる高輝度アーチファクト”であり、肺間質への水分貯留を反映します。

肺うっ血が進行すると、肺胞周囲の間質に水分が増加し、超音波でB-lineとして描出されます。
そのため、肺うっ血の「早期変化」を捉える指標として非常に有用です。

B-lineの特徴

  • 胸膜ラインから垂直に伸びる
  • 画面下端まで減衰せず到達
  • 呼吸に合わせて動く
  • 増加するほど肺水分量増加を示唆

なぜ他は違う?

A. 左室駆出率(LVEF)の低下

LVEFは収縮能評価には有用ですが、急性肺うっ血の“早期変化”を直接反映するとは限りません。
HFpEF(駆出率保持型心不全)ではLVEFが保たれていることも多くあります。

B. 下大静脈(IVC)の拡張

IVC評価は右房圧や容量負荷評価に有用ですが、

  • 呼吸状態
  • 人工呼吸器管理
  • 腹圧
    などの影響を受けやすく、肺うっ血単独評価には限界があります。

D. 左房径の拡大

左房拡大は慢性的な左房圧上昇を反映することが多く、
急性変化というより“慢性経過”を示す指標です。

看護師が現場で意識したいポイント

肺うっ血は「SpO₂低下」より前に進行していることがあります。

特に、

  • 夜間呼吸苦
  • 労作時息切れ
  • 起坐呼吸
  • 呼吸回数増加
  • 軽度の湿性ラ音

などの変化に加え、肺エコーでB-lineを確認することで、早期介入につながる可能性があります。

エビデンス・参考文献

  • Picano E, et al. Lung ultrasound for the cardiologist. JACC Cardiovasc Imaging. 2018.
  • Platz E, et al. Lung ultrasound in acute heart failure. Eur Heart J. 2019.
  • 日本循環器学会 / 日本心不全学会
    急性・慢性心不全診療ガイドライン(2025年改訂版)