2026年5月18日(月)看護師クイズ 回答

概要 急性心不全患者で、肺うっ血が強くSpO₂ 90%(室内気)の患者に酸素投与を開始しました。
以下のうち、酸素投与において最も注意すべきポイントはどれでしょうか?





A. SpO₂は100%を目標に管理する
B. 酸素投与は多いほど心筋虚血予防になる
C. 必要以上の高濃度酸素は血管収縮を引き起こす可能性がある
D. 酸素投与は呼吸数に影響しない



回答

C. 必要以上の高濃度酸素は血管収縮を引き起こす可能性がある

解説

酸素は「不足すると危険」ですが、近年では「過剰な酸素投与(hyperoxia)」も循環動態へ悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

特に循環器領域では、高濃度酸素によって以下が起こる可能性があります。

  • 冠動脈収縮
  • 全身血管収縮
  • 心拍出量低下
  • 酸化ストレス増加

そのため、急性心不全やACS患者では、「必要な酸素化を維持しつつ、過剰投与を避ける」ことが重要です。

近年のガイドラインでは、SpO₂が保たれている患者へ routine に高濃度酸素を投与することは推奨されていません。

看護師が見るべきポイント

① SpO₂だけで判断しない

  • 呼吸数
  • 努力呼吸
  • 会話可能か
  • チアノーゼ
  • 意識状態

など「呼吸仕事量」を合わせて評価することが重要です。

② 酸素流量アップだけで安心しない

SpO₂が改善しても、

  • 呼吸疲労
  • 肺水腫進行
  • CO₂貯留

が隠れている場合があります。

③ “酸素をつける”ではなく“酸素化を改善する”

看護では、

  • 体位調整
  • NPPV導入介助
  • 痰喀出支援
  • 不安軽減

なども重要な介入になります。

ワンポイント

酸素は「薬」です。
“とりあえず酸素10L”ではなく、

  • なぜ低酸素なのか?
  • 換気障害?
  • 拡散障害?
  • 循環不全?を考えることが循環器看護では重要です。

参考文献

  • ESC Guidelines for Acute Heart Failure 2023
  • AHA Guidelines for ACS Management
  • Oxygen Therapy in Acute Myocardial Infarction(DETO2X-AMI Trial)
  • 日本循環器学会 急性・慢性心不全診療ガイドライン
概要 急性心不全患者で、肺うっ血が強くSpO₂ 90%(室内気)の患者に酸素投与を開始しました。
以下のうち、酸素投与において最も注意すべきポイントはどれでしょうか?





A. SpO₂は100%を目標に管理する
B. 酸素投与は多いほど心筋虚血予防になる
C. 必要以上の高濃度酸素は血管収縮を引き起こす可能性がある
D. 酸素投与は呼吸数に影響しない



回答

C. 必要以上の高濃度酸素は血管収縮を引き起こす可能性がある

解説

酸素は「不足すると危険」ですが、近年では「過剰な酸素投与(hyperoxia)」も循環動態へ悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

特に循環器領域では、高濃度酸素によって以下が起こる可能性があります。

  • 冠動脈収縮
  • 全身血管収縮
  • 心拍出量低下
  • 酸化ストレス増加

そのため、急性心不全やACS患者では、「必要な酸素化を維持しつつ、過剰投与を避ける」ことが重要です。

近年のガイドラインでは、SpO₂が保たれている患者へ routine に高濃度酸素を投与することは推奨されていません。

看護師が見るべきポイント

① SpO₂だけで判断しない

  • 呼吸数
  • 努力呼吸
  • 会話可能か
  • チアノーゼ
  • 意識状態

など「呼吸仕事量」を合わせて評価することが重要です。

② 酸素流量アップだけで安心しない

SpO₂が改善しても、

  • 呼吸疲労
  • 肺水腫進行
  • CO₂貯留

が隠れている場合があります。

③ “酸素をつける”ではなく“酸素化を改善する”

看護では、

  • 体位調整
  • NPPV導入介助
  • 痰喀出支援
  • 不安軽減

なども重要な介入になります。

ワンポイント

酸素は「薬」です。
“とりあえず酸素10L”ではなく、

  • なぜ低酸素なのか?
  • 換気障害?
  • 拡散障害?
  • 循環不全?を考えることが循環器看護では重要です。

参考文献

  • ESC Guidelines for Acute Heart Failure 2023
  • AHA Guidelines for ACS Management
  • Oxygen Therapy in Acute Myocardial Infarction(DETO2X-AMI Trial)
  • 日本循環器学会 急性・慢性心不全診療ガイドライン