2026年6月11日(木)看護師クイズ 回答

概要 心エコーで右室拡大、IVC拡張、左室圧排(D-shape)を認めた場合、最も疑われる疾患はどれでしょうか?







A. 急性心筋梗塞
B. 大動脈弁狭窄症
C. 肺血栓塞栓症
D. 心房中隔欠損症



回答

C. 肺血栓塞栓症

解説

右室拡大、IVC拡張、左室圧排(D-shape)

この組み合わせで最も疑うのは、肺血栓塞栓症(PTE/PE)です。

なぜ肺血栓塞栓症を疑うのか

肺血栓塞栓症では、血栓が肺動脈を閉塞します。

すると肺血管抵抗が急激に上昇し、右室が急に強い圧負荷を受けます。

その結果、

  • 右室が拡大する
  • 右室圧が上がる
  • 心室中隔が左室側へ押される
  • 左室がつぶれてD-shapeになる
  • 右房圧上昇によりIVCが拡張する

という流れになります。

D-shapeとは

通常、左室は短軸像で丸く見えます。

しかし右室圧が高くなると、心室中隔が左室側に押されます。

その結果、左室がアルファベットの「D」のような形になります。

これは右室圧負荷の重要なサインです。

IVC拡張の意味

IVCは右房圧の影響を受けます。

肺塞栓で右室がうまく肺へ血液を送れなくなると、右房圧が上昇します。

その結果、

  • IVCが太い
  • 呼吸性変動が乏しい

という所見が出ます。

これは右心系に血液がうっ滞しているサインです。

看護師が注目する症状

肺塞栓では、以下の変化を見逃さないことが重要です。

  • 突然の呼吸困難
  • SpO₂低下
  • 頻呼吸
  • 胸痛
  • 冷汗
  • 頻脈
  • 血圧低下
  • 失神
  • 下肢腫脹や疼痛

特に、酸素化が悪いのに胸部X線で大きな異常がない場合は肺塞栓を疑うポイントになります。

急変につながる理由

肺塞栓では、右室が急激な後負荷に耐えられなくなります。

右室拍出量が低下すると、左室に戻る血液も減ります。

その結果、

  • 左室前負荷低下
  • 心拍出量低下
  • 血圧低下
  • ショック

へ進行します。

つまり肺塞栓は、単なる酸素化不良だけでなく、循環破綻を起こす疾患です。

まとめ

右室拡大+IVC拡張+D-shapeは、
「右心系に強い負荷がかかっている」ことを示します。

急性発症であれば、最も重要なのは肺血栓塞栓症を疑うことです。

看護師は、

突然の呼吸困難、SpO₂低下、頻脈、血圧低下、下肢症状

をセットで観察し、早期に医師へ報告することが大切です。

概要 心エコーで右室拡大、IVC拡張、左室圧排(D-shape)を認めた場合、最も疑われる疾患はどれでしょうか?







A. 急性心筋梗塞
B. 大動脈弁狭窄症
C. 肺血栓塞栓症
D. 心房中隔欠損症



回答

C. 肺血栓塞栓症

解説

右室拡大、IVC拡張、左室圧排(D-shape)

この組み合わせで最も疑うのは、肺血栓塞栓症(PTE/PE)です。

なぜ肺血栓塞栓症を疑うのか

肺血栓塞栓症では、血栓が肺動脈を閉塞します。

すると肺血管抵抗が急激に上昇し、右室が急に強い圧負荷を受けます。

その結果、

  • 右室が拡大する
  • 右室圧が上がる
  • 心室中隔が左室側へ押される
  • 左室がつぶれてD-shapeになる
  • 右房圧上昇によりIVCが拡張する

という流れになります。

D-shapeとは

通常、左室は短軸像で丸く見えます。

しかし右室圧が高くなると、心室中隔が左室側に押されます。

その結果、左室がアルファベットの「D」のような形になります。

これは右室圧負荷の重要なサインです。

IVC拡張の意味

IVCは右房圧の影響を受けます。

肺塞栓で右室がうまく肺へ血液を送れなくなると、右房圧が上昇します。

その結果、

  • IVCが太い
  • 呼吸性変動が乏しい

という所見が出ます。

これは右心系に血液がうっ滞しているサインです。

看護師が注目する症状

肺塞栓では、以下の変化を見逃さないことが重要です。

  • 突然の呼吸困難
  • SpO₂低下
  • 頻呼吸
  • 胸痛
  • 冷汗
  • 頻脈
  • 血圧低下
  • 失神
  • 下肢腫脹や疼痛

特に、酸素化が悪いのに胸部X線で大きな異常がない場合は肺塞栓を疑うポイントになります。

急変につながる理由

肺塞栓では、右室が急激な後負荷に耐えられなくなります。

右室拍出量が低下すると、左室に戻る血液も減ります。

その結果、

  • 左室前負荷低下
  • 心拍出量低下
  • 血圧低下
  • ショック

へ進行します。

つまり肺塞栓は、単なる酸素化不良だけでなく、循環破綻を起こす疾患です。

まとめ

右室拡大+IVC拡張+D-shapeは、
「右心系に強い負荷がかかっている」ことを示します。

急性発症であれば、最も重要なのは肺血栓塞栓症を疑うことです。

看護師は、

突然の呼吸困難、SpO₂低下、頻脈、血圧低下、下肢症状

をセットで観察し、早期に医師へ報告することが大切です。