2026年6月17日(水)看護師クイズ 回答

概要 急性心不全で呼吸困難を訴えている患者が救急搬送されました。
来院時の状態は以下の通りです。
意識清明
血圧:188/102 mmHg
心拍数:118回/分
呼吸数:32回/分
SpO₂:96%(酸素10Lリザーバーマスク)
起座呼吸あり
両肺に湿性ラ音あり
この患者に対する看護師の初期評価として、最も重要なのはどれでしょうか。





A.SpO₂が96%あるため呼吸状態は安定していると判断する
B.酸素投与量よりも、呼吸仕事量や呼吸困難の程度を評価する
C.血圧が高いため、降圧薬投与までは安静のみで経過観察する
D.湿性ラ音があるため、まず体液摂取を制限する









回答

B.酸素投与量よりも、呼吸仕事量や呼吸困難の程度を評価する

解説

急性心不全では、「SpO₂の数字だけで安心しない」ことが非常に重要です。

この症例では、SpO₂は96%ですが、10L/分の高流量酸素投与下での値です。また、呼吸数32回/分、起座呼吸、湿性ラ音を認めており、強い呼吸努力が続いています。

看護師は酸素飽和度だけではなく、以下の項目を総合的に評価する必要があります。

  • 呼吸数の増加
  • 起座呼吸の有無
  • 会話の可否(文章で話せるか)
  • 副呼吸筋の使用
  • 発汗や顔面蒼白
  • 意識状態の変化

急性心不全では、SpO₂が保たれていても、呼吸疲労が進行すると急速に呼吸不全へ移行することがあります。

特に「高い酸素流量が必要になっている状態」は重症化のサインです。

また、高血圧を伴う急性肺水腫では、血管拡張薬や陽圧換気(NPPV)によって早期に前負荷・後負荷を軽減することが重要になります。

看護師は「SpO₂が正常だから大丈夫」ではなく、「どのくらい頑張って呼吸しているのか」を評価する視点を持つことが大切です。

【参考文献】

  • 日本循環器学会 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2025年改訂版)
  • European Society of Cardiology 2023 Focused Update of the Heart Failure Guidelines
  • American Heart Association Heart Failure Management Scientific Statement
概要 急性心不全で呼吸困難を訴えている患者が救急搬送されました。
来院時の状態は以下の通りです。
意識清明
血圧:188/102 mmHg
心拍数:118回/分
呼吸数:32回/分
SpO₂:96%(酸素10Lリザーバーマスク)
起座呼吸あり
両肺に湿性ラ音あり
この患者に対する看護師の初期評価として、最も重要なのはどれでしょうか。





A.SpO₂が96%あるため呼吸状態は安定していると判断する
B.酸素投与量よりも、呼吸仕事量や呼吸困難の程度を評価する
C.血圧が高いため、降圧薬投与までは安静のみで経過観察する
D.湿性ラ音があるため、まず体液摂取を制限する









回答

B.酸素投与量よりも、呼吸仕事量や呼吸困難の程度を評価する

解説

急性心不全では、「SpO₂の数字だけで安心しない」ことが非常に重要です。

この症例では、SpO₂は96%ですが、10L/分の高流量酸素投与下での値です。また、呼吸数32回/分、起座呼吸、湿性ラ音を認めており、強い呼吸努力が続いています。

看護師は酸素飽和度だけではなく、以下の項目を総合的に評価する必要があります。

  • 呼吸数の増加
  • 起座呼吸の有無
  • 会話の可否(文章で話せるか)
  • 副呼吸筋の使用
  • 発汗や顔面蒼白
  • 意識状態の変化

急性心不全では、SpO₂が保たれていても、呼吸疲労が進行すると急速に呼吸不全へ移行することがあります。

特に「高い酸素流量が必要になっている状態」は重症化のサインです。

また、高血圧を伴う急性肺水腫では、血管拡張薬や陽圧換気(NPPV)によって早期に前負荷・後負荷を軽減することが重要になります。

看護師は「SpO₂が正常だから大丈夫」ではなく、「どのくらい頑張って呼吸しているのか」を評価する視点を持つことが大切です。

【参考文献】

  • 日本循環器学会 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2025年改訂版)
  • European Society of Cardiology 2023 Focused Update of the Heart Failure Guidelines
  • American Heart Association Heart Failure Management Scientific Statement