2026年6月18日(木)看護師クイズ 回答

概要 術後回復を促進するためのERAS(Enhanced Recovery After Surgery)の考え方として、適切でないものを1つ選んでください。




A.術後早期離床を行う
B.術後早期経口摂取を再開する
C.多角的鎮痛法(マルチモーダル鎮痛)を活用する
D.PONVリスクが高い患者でも予防薬は使用せず、症状出現後に対応する



回答

PONVリスクが高い患者でも予防薬は使用せず、症状出現後に対応する

解説

PONV(Postoperative Nausea and Vomiting:術後悪心・嘔吐)は、術後患者の満足度を大きく低下させる代表的な合併症です。

PONVが発生すると、

  • 経口摂取開始の遅れ
  • 離床の遅れ
  • 疼痛の増悪
  • 入院期間の延長

などにつながり、術後回復を妨げる要因となります。

そのため、ERASではPONV予防が重要な柱の1つとなっています。

PONVの代表的なリスク因子(Apfelスコア)

以下の4項目が有名です。

  1. 女性
  2. 非喫煙者
  3. PONVまたは乗り物酔いの既往
  4. 術後オピオイド使用

1項目ごとにリスクが上昇し、4項目すべて該当すると約80%の患者でPONVが発生すると報告されています。

看護師が実践したいERASのポイント

①早期離床

  • 呼吸機能改善
  • 血栓予防
  • 腸管蠕動促進

につながります。

②早期経口摂取再開

  • 腸管機能維持
  • 筋力低下予防
  • 栄養状態改善

が期待できます。

③多角的鎮痛法(マルチモーダル鎮痛)

アセトアミノフェン、NSAIDs、局所麻酔などを組み合わせ、オピオイド使用量を減らすことでPONV発生率を低下させます。

看護師は「嘔吐したら対応する」のではなく、「嘔吐しないための予防をチームで実践する」という視点が大切です。

【参考文献】

  • Apfel CC, et al. A simplified risk score for predicting postoperative nausea and vomiting. Anesthesiology. 1999;91(3):693-700.
  • Enhanced Recovery After Surgery (ERAS) Society Guidelines
  • 日本麻酔科学会 周術期管理チームテキスト 第4版

引用セミナー:術後管理と術後疼痛管理の考え方を分かりやすく!『麻酔セミナー中級』

概要 術後回復を促進するためのERAS(Enhanced Recovery After Surgery)の考え方として、適切でないものを1つ選んでください。




A.術後早期離床を行う
B.術後早期経口摂取を再開する
C.多角的鎮痛法(マルチモーダル鎮痛)を活用する
D.PONVリスクが高い患者でも予防薬は使用せず、症状出現後に対応する



回答

PONVリスクが高い患者でも予防薬は使用せず、症状出現後に対応する

解説

PONV(Postoperative Nausea and Vomiting:術後悪心・嘔吐)は、術後患者の満足度を大きく低下させる代表的な合併症です。

PONVが発生すると、

  • 経口摂取開始の遅れ
  • 離床の遅れ
  • 疼痛の増悪
  • 入院期間の延長

などにつながり、術後回復を妨げる要因となります。

そのため、ERASではPONV予防が重要な柱の1つとなっています。

PONVの代表的なリスク因子(Apfelスコア)

以下の4項目が有名です。

  1. 女性
  2. 非喫煙者
  3. PONVまたは乗り物酔いの既往
  4. 術後オピオイド使用

1項目ごとにリスクが上昇し、4項目すべて該当すると約80%の患者でPONVが発生すると報告されています。

看護師が実践したいERASのポイント

①早期離床

  • 呼吸機能改善
  • 血栓予防
  • 腸管蠕動促進

につながります。

②早期経口摂取再開

  • 腸管機能維持
  • 筋力低下予防
  • 栄養状態改善

が期待できます。

③多角的鎮痛法(マルチモーダル鎮痛)

アセトアミノフェン、NSAIDs、局所麻酔などを組み合わせ、オピオイド使用量を減らすことでPONV発生率を低下させます。

看護師は「嘔吐したら対応する」のではなく、「嘔吐しないための予防をチームで実践する」という視点が大切です。

【参考文献】

  • Apfel CC, et al. A simplified risk score for predicting postoperative nausea and vomiting. Anesthesiology. 1999;91(3):693-700.
  • Enhanced Recovery After Surgery (ERAS) Society Guidelines
  • 日本麻酔科学会 周術期管理チームテキスト 第4版

引用セミナー:術後管理と術後疼痛管理の考え方を分かりやすく!『麻酔セミナー中級』