2026年5月19日(火)看護師クイズ 回答

概要 IABPで「バルーンの拡張タイミング」が早すぎた場合、起こりやすい現象はどれでしょう?




A. 冠動脈血流が増加する
B. 左室後負荷が低下する
C. 大動脈弁が閉鎖する前に拡張し、左室負荷を増やす
D. 拡張期圧が上昇し心筋酸素需要が低下する


回答

C. 大動脈弁が閉鎖する前に拡張し、左室負荷を増やす

解説

IABPは「拡張期にバルーンを膨らませ、収縮期直前にしぼませる」ことで心臓を補助します。

正常なタイミングでは、

  • 拡張期圧↑ → 冠動脈血流↑
  • 収縮期直前に減圧 → 後負荷↓
    となり、心筋酸素需給バランスを改善します。

しかし、早期拡張(Early Inflation)になると、大動脈弁が完全に閉じる前にバルーンが拡張してしまいます。

その結果…

  • 左室からの駆出を妨げる
  • 左室後負荷↑
  • LVEDP(左室拡張末期圧)↑
  • 心筋酸素消費量↑
  • 心拍出量低下

を引き起こす可能性があります。

つまり、
「補助しているはずが、逆に心臓へ負担をかける」状態になります。

看護師が見るべきポイント

  • ディクロティックノッチ直後で拡張しているか
  • Assisted BP の波形が自然か
  • Augmentation が適切に上昇しているか
  • ECGトリガー時にR波同期ズレがないか
  • 不整脈時のタイミング異常

臨床ポイント

IABP管理では「数値」だけでなく、
波形の意味を理解することが重要です。

特に頻脈・Af・PVC頻発時はタイミングエラーが起こりやすく、
“なぜこの波形になるのか”を説明できることが、重症循環管理では大切です。

参考文献

  • Cardiac Surgery Essentials for Critical Care Nursing
  • American Association of Critical-Care Nurses IABP Practice Alert
  • Kern MJ. Hemodynamic Rounds Interpretation of Intra-Aortic Balloon Pump Timing. Catheterization and Cardiovascular Interventions.
概要 IABPで「バルーンの拡張タイミング」が早すぎた場合、起こりやすい現象はどれでしょう?




A. 冠動脈血流が増加する
B. 左室後負荷が低下する
C. 大動脈弁が閉鎖する前に拡張し、左室負荷を増やす
D. 拡張期圧が上昇し心筋酸素需要が低下する


回答

C. 大動脈弁が閉鎖する前に拡張し、左室負荷を増やす

解説

IABPは「拡張期にバルーンを膨らませ、収縮期直前にしぼませる」ことで心臓を補助します。

正常なタイミングでは、

  • 拡張期圧↑ → 冠動脈血流↑
  • 収縮期直前に減圧 → 後負荷↓
    となり、心筋酸素需給バランスを改善します。

しかし、早期拡張(Early Inflation)になると、大動脈弁が完全に閉じる前にバルーンが拡張してしまいます。

その結果…

  • 左室からの駆出を妨げる
  • 左室後負荷↑
  • LVEDP(左室拡張末期圧)↑
  • 心筋酸素消費量↑
  • 心拍出量低下

を引き起こす可能性があります。

つまり、
「補助しているはずが、逆に心臓へ負担をかける」状態になります。

看護師が見るべきポイント

  • ディクロティックノッチ直後で拡張しているか
  • Assisted BP の波形が自然か
  • Augmentation が適切に上昇しているか
  • ECGトリガー時にR波同期ズレがないか
  • 不整脈時のタイミング異常

臨床ポイント

IABP管理では「数値」だけでなく、
波形の意味を理解することが重要です。

特に頻脈・Af・PVC頻発時はタイミングエラーが起こりやすく、
“なぜこの波形になるのか”を説明できることが、重症循環管理では大切です。

参考文献

  • Cardiac Surgery Essentials for Critical Care Nursing
  • American Association of Critical-Care Nurses IABP Practice Alert
  • Kern MJ. Hemodynamic Rounds Interpretation of Intra-Aortic Balloon Pump Timing. Catheterization and Cardiovascular Interventions.