2026年8月13日(木)看護師クイズ 回答
| 概要 | 心不全患者の心エコーレポートに以下の記載がありました。 LVEF:55% E/e':18 IVC:22 mm、呼吸性変動乏しい この患者の病態として、最も考えやすいものはどれでしょうか? A.左室収縮能が著明に低下している B.左室充満圧が上昇し、うっ血している可能性がある C.循環血液量が不足している可能性が高い D.右房圧は低下している可能性が高い |
|---|---|
| 回答 | B.左室充満圧が上昇し、うっ血している可能性がある |
| 解説 | 今回のポイントは、「EFが保たれているから心不全ではない」と判断しないことです。LVEF 55%であれば左室収縮能はおおむね保たれていますが、心不全では収縮能だけでなく、左室に血液が流入するときの「充満圧」を考えることが重要です。 E/e’は左室充満圧を推定する際に用いられる指標の一つです。今回のE/e’ 18という値は高値であり、左室充満圧が上昇している可能性を考えます。左室が硬く十分に拡張できないと、左室へ血液を流入させるためにより高い圧が必要になります。その結果、左房圧から肺静脈圧へと圧が伝わり、肺うっ血や呼吸困難につながります。 さらに、IVCが22 mmと拡張し、呼吸性変動が乏しいという所見は、右房圧が上昇している可能性を示します。そのため、この患者では左心系の充満圧上昇だけでなく、体静脈系のうっ血についても評価する必要があります。 看護師が心エコーを見るときに大切なのは、数値だけで病態を決めるのではなく、患者さんの身体所見と結びつけることです。E/e’が高ければ呼吸困難や肺うっ血、IVCが拡張していれば頸静脈怒張、下腿浮腫、体重増加などがないかを確認します。 つまり心エコーは、患者さんのフィジカルアセスメントを「裏付ける情報」として活用できます。 ちょっとした応用↓ EFは「押し出す力」、E/e’は「充満圧」、IVCは「右房圧・静脈うっ血」を考えるヒント ただし、E/e’やIVCは1つの数値だけで充満圧や体液量を断定するものではありません。 他の心エコー所見、バイタルサイン、呼吸状態、浮腫、頸静脈、尿量、体重変化などを合わせて総合的にアセスメントすることが重要です。 「EFは保たれている。でも患者さんは苦しそう」 そんなときこそ、EF以外の心エコー所見を見ることが、病態を理解する大きなヒントになります。 |
| 概要 | 心不全患者の心エコーレポートに以下の記載がありました。 LVEF:55% E/e':18 IVC:22 mm、呼吸性変動乏しい この患者の病態として、最も考えやすいものはどれでしょうか? A.左室収縮能が著明に低下している B.左室充満圧が上昇し、うっ血している可能性がある C.循環血液量が不足している可能性が高い D.右房圧は低下している可能性が高い |
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| 回答 | B.左室充満圧が上昇し、うっ血している可能性がある |
| 解説 | 今回のポイントは、「EFが保たれているから心不全ではない」と判断しないことです。LVEF 55%であれば左室収縮能はおおむね保たれていますが、心不全では収縮能だけでなく、左室に血液が流入するときの「充満圧」を考えることが重要です。 E/e’は左室充満圧を推定する際に用いられる指標の一つです。今回のE/e’ 18という値は高値であり、左室充満圧が上昇している可能性を考えます。左室が硬く十分に拡張できないと、左室へ血液を流入させるためにより高い圧が必要になります。その結果、左房圧から肺静脈圧へと圧が伝わり、肺うっ血や呼吸困難につながります。 さらに、IVCが22 mmと拡張し、呼吸性変動が乏しいという所見は、右房圧が上昇している可能性を示します。そのため、この患者では左心系の充満圧上昇だけでなく、体静脈系のうっ血についても評価する必要があります。 看護師が心エコーを見るときに大切なのは、数値だけで病態を決めるのではなく、患者さんの身体所見と結びつけることです。E/e’が高ければ呼吸困難や肺うっ血、IVCが拡張していれば頸静脈怒張、下腿浮腫、体重増加などがないかを確認します。 つまり心エコーは、患者さんのフィジカルアセスメントを「裏付ける情報」として活用できます。 ちょっとした応用↓ EFは「押し出す力」、E/e’は「充満圧」、IVCは「右房圧・静脈うっ血」を考えるヒント ただし、E/e’やIVCは1つの数値だけで充満圧や体液量を断定するものではありません。 他の心エコー所見、バイタルサイン、呼吸状態、浮腫、頸静脈、尿量、体重変化などを合わせて総合的にアセスメントすることが重要です。 「EFは保たれている。でも患者さんは苦しそう」 そんなときこそ、EF以外の心エコー所見を見ることが、病態を理解する大きなヒントになります。 |