2026年8月6日(木)看護師クイズ 回答

概要 【症例】
CABG(冠動脈バイパス術)術後4時間の患者です。
血圧:98/56 mmHg
心拍数:110回/分
CVP:4 mmHg
尿量:15 mL/時
ドレーン排液:この1時間で40 mL
乳酸:3.8 mmol/L
四肢は冷たく、毛細血管再充満時間(CRT)は4秒
この患者に対して最も優先して考えるべき対応はどれでしょう?








A. 利尿薬を投与する
B. 輸液反応性を評価し、必要に応じて容量負荷を行う
C. β遮断薬で心拍数を下げる
D. ドレーンをクランプする




回答

B. 輸液反応性を評価し、必要に応じて容量負荷を行う

解説

CABG術後は、循環血液量不足(Hypovolemia)が低心拍出症候群(LOS)の原因となることが少なくありません。

この症例では、

  • CVP 4 mmHgと低値
  • 尿量低下
  • 頻脈
  • 乳酸上昇
  • 四肢冷感
  • CRT延長

といった所見から、末梢循環不全を伴う循環血液量不足が強く疑われます。

術後早期は麻酔薬による血管拡張やサードスペースへの体液移動、人工心肺による炎症反応などの影響で、有効循環血液量が低下していることがあります。そのため、まずは輸液反応性(Fluid Responsiveness)を評価し、容量不足であれば適切な輸液を行うことが重要です。

評価には、

  • エコーによるIVC評価
  • Stroke Volume Variation(SVV)
  • Pulse Pressure Variation(PPV)
  • Passive Leg Raising(PLR)
  • 少量輸液負荷(Fluid Challenge)

などを用いて、「輸液で心拍出量が増加するか」を確認します。

他の選択肢が誤りな理由

A. 利尿薬
→ 尿量が少ないからといって、原因が容量不足であれば利尿薬はさらに循環血液量を減少させ、ショックを悪化させる危険があります。

C. β遮断薬
→ 頻脈は心拍出量を維持するための代償反応である可能性があります。原因を改善せずに心拍数だけを下げると、心拍出量が低下する恐れがあります。

D. ドレーンをクランプする
→ 排液量は40 mL/時と多くなく、クランプすると心タンポナーデを引き起こす危険があります。ドレーンは閉塞していないか確認することは重要ですが、安易にクランプしてはいけません。

概要 【症例】
CABG(冠動脈バイパス術)術後4時間の患者です。
血圧:98/56 mmHg
心拍数:110回/分
CVP:4 mmHg
尿量:15 mL/時
ドレーン排液:この1時間で40 mL
乳酸:3.8 mmol/L
四肢は冷たく、毛細血管再充満時間(CRT)は4秒
この患者に対して最も優先して考えるべき対応はどれでしょう?








A. 利尿薬を投与する
B. 輸液反応性を評価し、必要に応じて容量負荷を行う
C. β遮断薬で心拍数を下げる
D. ドレーンをクランプする




回答

B. 輸液反応性を評価し、必要に応じて容量負荷を行う

解説

CABG術後は、循環血液量不足(Hypovolemia)が低心拍出症候群(LOS)の原因となることが少なくありません。

この症例では、

  • CVP 4 mmHgと低値
  • 尿量低下
  • 頻脈
  • 乳酸上昇
  • 四肢冷感
  • CRT延長

といった所見から、末梢循環不全を伴う循環血液量不足が強く疑われます。

術後早期は麻酔薬による血管拡張やサードスペースへの体液移動、人工心肺による炎症反応などの影響で、有効循環血液量が低下していることがあります。そのため、まずは輸液反応性(Fluid Responsiveness)を評価し、容量不足であれば適切な輸液を行うことが重要です。

評価には、

  • エコーによるIVC評価
  • Stroke Volume Variation(SVV)
  • Pulse Pressure Variation(PPV)
  • Passive Leg Raising(PLR)
  • 少量輸液負荷(Fluid Challenge)

などを用いて、「輸液で心拍出量が増加するか」を確認します。

他の選択肢が誤りな理由

A. 利尿薬
→ 尿量が少ないからといって、原因が容量不足であれば利尿薬はさらに循環血液量を減少させ、ショックを悪化させる危険があります。

C. β遮断薬
→ 頻脈は心拍出量を維持するための代償反応である可能性があります。原因を改善せずに心拍数だけを下げると、心拍出量が低下する恐れがあります。

D. ドレーンをクランプする
→ 排液量は40 mL/時と多くなく、クランプすると心タンポナーデを引き起こす危険があります。ドレーンは閉塞していないか確認することは重要ですが、安易にクランプしてはいけません。