2026年8月7日(金)看護師クイズ 回答
| 概要 | 急性心不全で入院中の患者。 フロセミド投与後、尿量は増加しています。 現在の所見 血圧:92/58 mmHg(入院時 118/72 mmHg) HR:88回/分 SpO₂:96% 呼吸苦は改善 四肢は温かい 意識清明 尿量:50 mL/時 この患者への対応として、最も適切なのはどれでしょうか? A. 血圧が90 mmHg台なので、直ちに昇圧薬を開始する B. 利尿による循環血液量減少と判断し、直ちに大量輸液する C. 血圧だけでなく、末梢循環・意識・尿量などを含めて組織灌流を評価する D. 血圧低下があるため、利尿薬を必ず中止する |
|---|---|
| 回答 | 血圧だけでなく、末梢循環・意識・尿量などを含めて組織灌流を評価する |
| 解説 |
心不全患者では、血圧が低下すると「血圧が低い=循環不全」と考えてしまいがちですが、血圧の数値だけで循環状態を判断することはできません。 重要なのは、「その血圧で各臓器に必要な血流が保たれているか」という視点です。 今回の患者は、血圧が92/58 mmHgまで低下していますが、意識は清明で、四肢は温かく、尿量も50mL/時確保されています。また、利尿によって呼吸苦も改善しています。 これらの所見から、現時点では明らかな組織低灌流を示す所見は乏しいと考えられます。 そのため、「血圧が90mmHg台だから」という理由だけで、直ちに昇圧薬を開始したり、大量輸液を行ったりするのではなく、患者全体の循環状態を評価することが重要です。 血圧が低下した場合には、以下のような所見を確認します。 ・意識状態 特に心不全患者では、「血圧が低いから輸液」という単純な判断には注意が必要です。 大量輸液によって前負荷が増加すると、肺うっ血や呼吸状態を再び悪化させる可能性があります。 また、「血圧が低いから利尿薬を中止する」という判断も同様です。まだうっ血が残っている患者では、血圧だけを理由に除水を止めることで、心不全の改善を妨げる可能性があります。 例えば、収縮期血圧が90mmHg程度でも、意識清明、四肢温暖、尿量良好であれば、臓器灌流が維持されている可能性があります。 一方、収縮期血圧が110mmHgあったとしても、四肢冷感、意識状態の悪化、乏尿などが認められる場合には、組織低灌流を疑う必要があります。 |
| 概要 | 急性心不全で入院中の患者。 フロセミド投与後、尿量は増加しています。 現在の所見 血圧:92/58 mmHg(入院時 118/72 mmHg) HR:88回/分 SpO₂:96% 呼吸苦は改善 四肢は温かい 意識清明 尿量:50 mL/時 この患者への対応として、最も適切なのはどれでしょうか? A. 血圧が90 mmHg台なので、直ちに昇圧薬を開始する B. 利尿による循環血液量減少と判断し、直ちに大量輸液する C. 血圧だけでなく、末梢循環・意識・尿量などを含めて組織灌流を評価する D. 血圧低下があるため、利尿薬を必ず中止する |
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| 回答 | 血圧だけでなく、末梢循環・意識・尿量などを含めて組織灌流を評価する |
| 解説 |
心不全患者では、血圧が低下すると「血圧が低い=循環不全」と考えてしまいがちですが、血圧の数値だけで循環状態を判断することはできません。 重要なのは、「その血圧で各臓器に必要な血流が保たれているか」という視点です。 今回の患者は、血圧が92/58 mmHgまで低下していますが、意識は清明で、四肢は温かく、尿量も50mL/時確保されています。また、利尿によって呼吸苦も改善しています。 これらの所見から、現時点では明らかな組織低灌流を示す所見は乏しいと考えられます。 そのため、「血圧が90mmHg台だから」という理由だけで、直ちに昇圧薬を開始したり、大量輸液を行ったりするのではなく、患者全体の循環状態を評価することが重要です。 血圧が低下した場合には、以下のような所見を確認します。 ・意識状態 特に心不全患者では、「血圧が低いから輸液」という単純な判断には注意が必要です。 大量輸液によって前負荷が増加すると、肺うっ血や呼吸状態を再び悪化させる可能性があります。 また、「血圧が低いから利尿薬を中止する」という判断も同様です。まだうっ血が残っている患者では、血圧だけを理由に除水を止めることで、心不全の改善を妨げる可能性があります。 例えば、収縮期血圧が90mmHg程度でも、意識清明、四肢温暖、尿量良好であれば、臓器灌流が維持されている可能性があります。 一方、収縮期血圧が110mmHgあったとしても、四肢冷感、意識状態の悪化、乏尿などが認められる場合には、組織低灌流を疑う必要があります。 |