2024年7月2日(火)看護師クイズ 回答

概要 ワルファリンの拮抗薬を述べよ!
回答

ケイツーN

(ケイセントラ:本剤の投与を受ける患者には、ビタミンK製剤の併用を考慮すること:添付文書情報)

ケイツーN静注10mgは、脂溶性成分であるメナテトレノンを精製ダイズレシチンで乳化した安定な水性注射製剤であり、静注用脂肪乳剤の約1/4以下の約40~60nmの平均粒子径を有し、半透明の外観を呈する

解説

ワーファリンは、ビタミンKにより活性化する止血因子であるⅡ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ因子を抑制することで、抗凝固剤としての効果が発揮されます。
ケイツーNは、止血機構割賦ビタミン剤です。ビタミンKの不足によって止血機能が低下した患者さんに使用し、ビタミンKに依存している止血因子を増加させ、止血機能を改善させることを目的としています。
詳しくはインタビューフォーム・添付文書を参照してください。ワーファリンの拮抗薬としてケイツーNがあります

ここで覚えておくべき点は、ほかの筋弛緩薬やヘパリンの拮抗薬といった薬剤と比較すると即効性がないということです。ケイツーNはビタミンなので、効果が出るまで3時間程度かかります。

ケイツーNを投薬したからといって、すぐに効果があるわけではないことを覚えておいてください。

また、急速投与を実施することで、アレルギーやショックを起こす可能性があるため、その点も注意が必要です。投与後、医師の指示に従いながら、再度3時間後にPT-INRを測定し、止血能が改善しているか評価してから手術を実施することになります。

緊急手術の場合は、ケイツーNを使用したのち手術中に輸血を実施し、止血因子を患者さんに足しながら手術を実施することがあります。しかし、生命の危機的な状況でなければ、止血能の改善を待ってから手術を実施します。

 

引用:抗凝固療法・抗血小板療法セミナー

講師:長澤 領

概要 ワルファリンの拮抗薬を述べよ!
回答

ケイツーN

(ケイセントラ:本剤の投与を受ける患者には、ビタミンK製剤の併用を考慮すること:添付文書情報)

ケイツーN静注10mgは、脂溶性成分であるメナテトレノンを精製ダイズレシチンで乳化した安定な水性注射製剤であり、静注用脂肪乳剤の約1/4以下の約40~60nmの平均粒子径を有し、半透明の外観を呈する

解説

ワーファリンは、ビタミンKにより活性化する止血因子であるⅡ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ因子を抑制することで、抗凝固剤としての効果が発揮されます。
ケイツーNは、止血機構割賦ビタミン剤です。ビタミンKの不足によって止血機能が低下した患者さんに使用し、ビタミンKに依存している止血因子を増加させ、止血機能を改善させることを目的としています。
詳しくはインタビューフォーム・添付文書を参照してください。ワーファリンの拮抗薬としてケイツーNがあります

ここで覚えておくべき点は、ほかの筋弛緩薬やヘパリンの拮抗薬といった薬剤と比較すると即効性がないということです。ケイツーNはビタミンなので、効果が出るまで3時間程度かかります。

ケイツーNを投薬したからといって、すぐに効果があるわけではないことを覚えておいてください。

また、急速投与を実施することで、アレルギーやショックを起こす可能性があるため、その点も注意が必要です。投与後、医師の指示に従いながら、再度3時間後にPT-INRを測定し、止血能が改善しているか評価してから手術を実施することになります。

緊急手術の場合は、ケイツーNを使用したのち手術中に輸血を実施し、止血因子を患者さんに足しながら手術を実施することがあります。しかし、生命の危機的な状況でなければ、止血能の改善を待ってから手術を実施します。

 

引用:抗凝固療法・抗血小板療法セミナー

講師:長澤 領