2025年12月9日(火)看護師クイズ 解答

概要 心不全患者が夜間に“いびきを強くかく/息が止まる”場合に最も関連が深いのはどれか?

A.水分制限の効果が高い
B.睡眠時無呼吸が心不全を悪化させている
C.心不全が改善傾向にある
D.利尿薬が効きすぎている
回答

B.睡眠時無呼吸が心不全を悪化させている

解説

【解説】

心不全患者では 睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome) の合併率が非常に高く、
無呼吸があると 交感神経亢進血圧上昇心拍数増加 体液貯留 が進み、
心不全の増悪サイクルに入る ことが分かっています。

特に以下が特徴:

心不全患者の 約50%以上が睡眠時無呼吸を合併 するとされており、
SASに気づかないと心不全が改善しづらくなります。

【なぜSASが心不全を悪化させるのか(病態)】

  • 無呼吸 → 低酸素血症

  • 低酸素 → 交感神経↑

  • 血圧↑・心拍数↑ → 心臓への負担↑

  • 夜間の陰圧ストレス → 心室後負荷

  • 体液の再分布 → 上気道浮腫 → 無呼吸がさらに悪化

つまり
「無呼吸 → 心不全悪化 → 更に無呼吸が悪化する」という悪循環が特徴。

【看護師への説明ポイント】

「いびき・無呼吸は心不全の悪化サインになりうる」
 → 睡眠の質を聴取することが大切。

体重増加と関係なく、呼吸停止が悪化因子になることがある
 → 夜間症状が強い人は要注意。

SASを放置すると利尿薬だけでは症状が改善しない
 → CPAPなどの介入が必要なケースも。

● 患者説明例:
「夜間のいびきや息が止まる感じは、
 心臓に負担をかけて心不全を悪くすることがあります。」

PND(夜間呼吸困難)と区別しながら聴取
 → “呼吸が止まる”はSAS、“息苦しくて起きる”はうっ血症状が多い。

引用先

以下は、心不全と睡眠時無呼吸の関係を示した代表的な研究・ガイドラインです。

  1. Somers VK, et al. Sleep apnea and cardiovascular disease. Circulation. 2008.
     → 睡眠時無呼吸は心不全・高血圧・不整脈の主要な悪化因子であることを包括的に解説。

  2. Oldenburg O, et al. Sleep-disordered breathing in heart failure. Eur J Heart Fail. 2007.
     → 心不全患者の約50–70%が睡眠時無呼吸を合併すると報告。

  3. Javaheri S. Sleep disorders in systolic heart failure. Lancet. 2007.
     → 無呼吸は交感神経亢進を介して心不全の進行に関与。

  4. 2022 AHA/ACC/HFSA Heart Failure Guideline
     → 心不全管理において睡眠時無呼吸のスクリーニングは推奨されている。

  5. ESC 2021 Heart Failure Guideline
     → 心不全の増悪因子として睡眠時無呼吸の評価が重要と明記されています。                                          編集:ナーシングプラスセミナー スタッフ

概要 心不全患者が夜間に“いびきを強くかく/息が止まる”場合に最も関連が深いのはどれか?

A.水分制限の効果が高い
B.睡眠時無呼吸が心不全を悪化させている
C.心不全が改善傾向にある
D.利尿薬が効きすぎている
回答

B.睡眠時無呼吸が心不全を悪化させている

解説

【解説】

心不全患者では 睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome) の合併率が非常に高く、
無呼吸があると 交感神経亢進血圧上昇心拍数増加 体液貯留 が進み、
心不全の増悪サイクルに入る ことが分かっています。

特に以下が特徴:

心不全患者の 約50%以上が睡眠時無呼吸を合併 するとされており、
SASに気づかないと心不全が改善しづらくなります。

【なぜSASが心不全を悪化させるのか(病態)】

  • 無呼吸 → 低酸素血症

  • 低酸素 → 交感神経↑

  • 血圧↑・心拍数↑ → 心臓への負担↑

  • 夜間の陰圧ストレス → 心室後負荷

  • 体液の再分布 → 上気道浮腫 → 無呼吸がさらに悪化

つまり
「無呼吸 → 心不全悪化 → 更に無呼吸が悪化する」という悪循環が特徴。

【看護師への説明ポイント】

「いびき・無呼吸は心不全の悪化サインになりうる」
 → 睡眠の質を聴取することが大切。

体重増加と関係なく、呼吸停止が悪化因子になることがある
 → 夜間症状が強い人は要注意。

SASを放置すると利尿薬だけでは症状が改善しない
 → CPAPなどの介入が必要なケースも。

● 患者説明例:
「夜間のいびきや息が止まる感じは、
 心臓に負担をかけて心不全を悪くすることがあります。」

PND(夜間呼吸困難)と区別しながら聴取
 → “呼吸が止まる”はSAS、“息苦しくて起きる”はうっ血症状が多い。

引用先

以下は、心不全と睡眠時無呼吸の関係を示した代表的な研究・ガイドラインです。

  1. Somers VK, et al. Sleep apnea and cardiovascular disease. Circulation. 2008.
     → 睡眠時無呼吸は心不全・高血圧・不整脈の主要な悪化因子であることを包括的に解説。

  2. Oldenburg O, et al. Sleep-disordered breathing in heart failure. Eur J Heart Fail. 2007.
     → 心不全患者の約50–70%が睡眠時無呼吸を合併すると報告。

  3. Javaheri S. Sleep disorders in systolic heart failure. Lancet. 2007.
     → 無呼吸は交感神経亢進を介して心不全の進行に関与。

  4. 2022 AHA/ACC/HFSA Heart Failure Guideline
     → 心不全管理において睡眠時無呼吸のスクリーニングは推奨されている。

  5. ESC 2021 Heart Failure Guideline
     → 心不全の増悪因子として睡眠時無呼吸の評価が重要と明記されています。                                          編集:ナーシングプラスセミナー スタッフ